ニュース

パスワード管理ツール「1Password 7 for Windows」が正式版に ~“Windows Hello”に対応

日本語へのローカライズやHiDPI対応、パスワードの漏洩警告機能なども魅力

「1Password 7 for Windows」v7.0.558(同社ブログより引用、以下同)

 パスワード管理サービス“1Password”を運営する加AgileBitsは29日(現地時間)、「1Password 7 for Windows」を正式公開した。Windows 7以降に対応しており、動作には.NET Framework 4.6.2以降が必要。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、デザインが大刷新。タイポグラフィーからアイコン、レイアウトまで、すべての要素が新しくなり、以前よりもモダンでクールなデザインとなった。検索機能の強化やタグの階層化(ネスト)がサポートされ、目的の項目をすばやく見つけ出せるようになったほか、複数の保管庫を管理するのも簡単になり、ビジネスアカウントやファミリーアカウントを利用しているユーザーにとっても使いやすくなった。パスワードを大きく表示する機能を追加するなど、細かい使い勝手も向上している。

 また、日本語を含む9カ国語へローカライズされたのもうれしい改善点。スクリーンリーダーへの対応が強化されたほか、HiDPIへの対応も拡充され、4Kモニターでの使い勝手が向上した。“Windows Hello”対応デバイスであれば、マスターパスワードを入力しないでも、指紋認証や顔認証で「1Password」アプリのロックを解除することが可能だ。

“Windows Hello”で「1Password」アプリのロックを解除
「1Password mini」

 さらに、新しいデザインはミニモード「1Password mini」にも導入されている。新しいサービスへログインすると「1Password mini」が自動で起動してログイン情報を保存できるほか、パスワードの漏洩が確認されたWebサイトがあればそれを警告して、パスワードの更新を促す機能も追加されている。

 「1Password 7 for Windows」は“1Password”のメンバーシップに含まれており、サブスクリプションを購入しているユーザーならば無償で利用できる。サブスクリプションはもっとも安いパーソナル版(年払い)の場合で、月額2.99米ドル。新規にアカウントを作成したユーザーには、30日間の試用期間が与えられる。

 また、スタンドアロン(買い切り)版のライセンスを保有しているユーザーは有償で最新版へのアップデートを行うことが可能。本来の価格は64.99米ドルだが、発売を記念して49.99米ドルの特別価格で提供される。ただし、クロスプラットフォームで利用できるサブスクリプションとは異なり、スタンドアロン版ライセンスはプラットフォームごとに購入する必要があるので注意。

ソフトウェア情報

「1Password 7 for Windows」
【著作権者】
AgileBits, Inc.
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
シェアウェア 月額2.99米ドルなど
【バージョン】
7.0.558(18/05/29)