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Windows Server 2008のアップデートが“ロールアップ”方式に ~9月の月例更新から

更新プログラム同士の相性問題を抑制、適用済み・未適用のスキャンにかかる時間を短縮

公式ブログ“Windows Server Blog”

 米Microsoftは12日(現地時間)、Windows Server 2008 SP2のアップデートを“ロールアップ”モデルへ移行することを発表した。これまでのように問題ごと個別に更新プログラムを配信・適用するのではなく、その月の修正プログラムを1つに束ね(ロールアップ)、まとめて適用する形式となる。

 更新プログラムを個別に配信する従来モデルでは、適用済みと未適用の組み合わせが膨大になり、新しい更新プログラムを適用した際の影響を検証するのが困難になる。また、更新プログラムがすでに適用されているかどうかをチェックするスキャン処理が重くなり、アップデートにかかる時間が長くなるという問題もあった。

 新たに採用される“ロールアップ”モデルは、そうした問題を解決するために導入される。更新プログラムを個別に選択することはできなくなるが、アップデートにかかる時間やトラブルを抑制できるのはメリットで、他のバージョンのWindowsでも採用されている。

 “ロールアップ”モデルでは、毎月3種類の更新プログラムが提供される予定。ロールアップのプレビューは8月から、それ以外は9月から配信される。

  • セキュリティのみ:セキュリティ関連の修正のみを含んだ更新プログラム。毎月第2火曜日(米国時間)にリリース
  • マンスリー ロールアップ:不具合や改善も含むバージョン。毎月第2火曜日(米国時間)にリリース
  • マンスリー ロールアップのプレビュー:マンスリー ロールアップに先駆け、前月の第3火曜日(米国時間)にリリースされるテスト版

 なお、Windows Server 2008 SP2の“マンスリー ロールアップ”には「Internet Explorer 9」の修正が含まれる。ただし、「Internet Explorer」がインストールされていない環境では何も行わない。