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Word/Excel/PowerPointで共同編集者とのチャットが可能に ~「Office 365」の6月更新

ワンクリックでアクセシビリティの問題を修正できるツールも搭載

Windows デスクトップ向け「Office 365」バージョン 1806、ビルド 10228.20080

 米Microsoftは25日(現地時間)、Windows デスクトップ向け「Office 365」の月次チャンネルをアップデートした(バージョン 1806、ビルド 10228.20080)。本ビルドでは共同編集者とチャットをする機能や、アクセシビリティの問題をチェックしてワンクリックで修正できるツールが追加された。

 共同編集者とのチャットは、「Word」「Excel」「PowerPoint」で利用可能。外部ツールに頼らなくても、その場で直接、ドキュメントに関するやり取りを行えるのが魅力だ。ただし、チャットの内容は保存されないので注意。その場にいないユーザーにも知らせたいケースやまたチャット機能に対応していないクライアントアプリ(モバイル版や旧バージョンのデスクトップアプリ)を利用するユーザーとやり取りしたいケースでは、コメント機能などを活用した方がよいだろう。また、ドキュメントは“SharePoint Online”もしくは“OneDrive for Business”に保存する必要がある。コンシューマー向けの“OneDrive”では利用できない。

アクセシビリティの問題をチェックしてワンクリックで修正できるツールが追加

 一方、アクセシビリティの修正機能は「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」をサポート。[アクセシビリティ チェック]パネルにリストアップされた問題点にポップアップメニューが追加されており、そこからアクションを選択するだけで問題点の修正できる。なお、[アクセシビリティ チェック]パネルはリボンの[校閲]タブからアクセスが可能。見出しがない、画像に代替テキストが設定されていないなど、スクリーンリーダーなどを介してドキュメントを利用する際、問題になりそうな点をスキャンしてリストアップしてくれる。

 そのほかにも、本ビルドではSVG画像にフィルターをかける機能がサポートされた。また、「PowerPoint」ではタイトルをインク機能でペン入力し、テキストへ変換する機能が搭載されている。

 なお、本バージョンからはビルドナンバーが“1234.5678”といった“4.4”形式から、“12345.67890”といった“5.5”形式へ変更された。メジャーバージョンは“16.0”のままでシステムへの影響はないものと思われるが、万が一“4.4”形式のビルドナンバーを前提としたツールを開発している場合は注意してほしい。