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Officeのリボンがコンパクトな1列表示に ~Microsoft、“Office 365”のUIを刷新へ

新しい色とスケーラブルなアイコンを採用、AIを活用した“ゼロクエリー検索”も

新しいシンプルリボン

 米Microsoftは13日(現地時間)、“Office 365”で大規模アップデートを実施する計画を発表した。機能性とシンプルさの両立を目指したユーザーインターフェイスの再設計が行われる予定で、最初のアップデートには3つの変更が含まれるという。

 1つ目は、簡素化されたリボン(Simplified ribbon)だ。新規に設計されたのこのリボンは、Windows 10版「OneNote」のリボンによく似たコンパクトな1列表示になっており、編集画面を大きくとることができる。従来の3列表示を好むユーザーのために、クラシックなリボンへ戻す機能も用意される。

 新しいシンプルリボンは選ばれた顧客に対し展開され、最初にWeb版の「Word」で利用できるようになる。7月には“Office Insider”限定でWindows版の「Outlook」にも導入される。

 2番目の変更は、新しい色とスケーラブルなアイコンだ。Windows 10でもお馴染みの“Fluent Design”の要素も取り入れられているようで、マウスカーソルの移動でボタンがハイライトされたり、リボンの切り替えがアニメーション付きで行われるのもモダンな印象を与える。

 新しい色とアイコンは“Office.com”の「Word」を皮切りに順次展開される。今月中にはWindows版「Word」、「Excel」、「PowerPoint」にも導入され、“Office Insider”の一部で利用できるようになる予定。Windows版「Outlook」への提供は7月頃で、Mac版への提供も計画されている。

 最後の3つ目は、検索機能の強化だ。新しい検索機能は人工知能(AI)と“Microsoft Graph”テクノロジーが活用されており、検索ボックスにカーソルを置くだけで次にアクセスする連絡先や予定、アプリ、ドキュメントを予測・提示する“ゼロクエリー検索”を実現するという。

人工知能(AI)と“Microsoft Graph”テクノロジーを活用した“ゼロクエリー検索”

 この機能は商用ユーザーにはすでに提供済みで、“Office.com”、“SharePoint Online”、「Outlook」モバイルアプリで体験できる。8月には商用の“Outlook.com”ユーザーにもリリースされる。