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AIが「Excel」データを分析する“アイデア”機能 ~「Office 365 ProPlus」の9月更新

“VLOOKUP”といった関数の処理も高速化。どんなデバイスでも見やすい新しいアイコンも

“リボン”のアイコンが刷新

 米Microsoftは9月27日(現地時間)、「Office 365 ProPlus」の月次チャンネルをアップデートした(バージョン 1809、ビルド 10827.20138)。“Office 365”の購読者であれば、最新版が自動でダウンロード・適用される。

 “バージョン 1809”では、“リボン”のアイコンが刷新された。新しいアイコンはクッキリとした線とコントラストの高い色使いが特徴で、ピクセル化されていないため、どんなサイズのデバイスでも高い視認性が得られる。そのほかにも、「Excel」「Outlook」「PowerPoint」「Word」にいくつかの新機能や機能改善が投入されている。

「Excel」

 表計算ソフト「Excel」では、“VLOOKUP”や“HLOOKUP”、“MATCH”といった関数の処理が高速化。すばやくデータを取得できるようになった。また、人工知能 (AI)がデータのビジュアライズを提案してくれる“アイデア”機能が順次提供される。

人工知能(AI)がデータのビジュアライズを提案してくれる“アイデア”機能が順次提供

 そのほかにも、[データの取得と変換]コマンドも強化。新しい列にサンプル値を1つ、2つ入力するだけで、既存の列との関係性を類推してデータを埋める機能(例からの列)が追加されたほか、データコネクターが拡充されている。

既存の列との関係性を類推してデータを埋める機能(例からの列)が追加

「Outlook」

 メール・スケジュール管理ソフト「Outlook」には、今後のリリースが予定されている実験的機能を紹介する“近日公開予定(Coming Soon)”が搭載された。トグルスイッチを有効化すれば、“シンプル リボン”などのプレビュー機能を実際に体験することも可能だ。

“近日公開予定”機能で“シンプル リボン”をテスト

 そのほかにも、リンク先のURLをマウスオーバーでチェックする機能や、検索キーワードのスペルミスを指摘して代わりのキーワードをサジェストする機能などが追加されている。

「PowerPoint」

 プレゼンテーションツール「PowerPoint」には、新しい校正ツールが搭載された。ただし、現在のところ利用できるのは米国のみとなる。

「Word」

 文書作成ソフト「Word」では、コメントで“@”メンションが利用できるようになった。メンションで名指しされると通知メールが送られ、リンクから簡単にコメントを確認することができる。