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写真の水平をワンクリックで修正 ~オープンソースの画像編集ソフト「GIMP」v2.10.4

フォント関連では非同期読み込みとタグ付けをサポート。ダッシュボードも強化

「GIMP」v2.10.4

 オープンソースの画像編集ソフト「GIMP」v2.10.4が、7月4日に公開された。今回リリースされた最新の安定版では、いくつかの不具合修正に加え、ワンクリックで写真の傾きを修正する機能、フォントの非同期読み込み、フォントのタグ付けといった新機能が導入されている。

 [定規]ツールは2点間の距離などを計測できるが、なかでもよく使われるのは、写真に回転処理を施して水平を修正するのに必要な角度を求めることだろう。そこで本バージョンでは、写真を水平にする[Straighten]ボタンが[定規]ツールに追加された。わざわざ[変形]-[回転]ツールを呼び出す手間が省ける。

写真の水平をワンクリックで修正

 一方、フォントの非同期読み込みは「GIMP」の起動時間を削減したり、「GIMP」の応答性を改善するのに効果がある。フォントに好みのタグを付けて検索できるのも、大量のフォントを「GIMP」で扱う際に役立つだろう。

ドッキング可能なウィジェットで「GIMP」のリソース利用状況をグラフ表示する“ダッシュボード”

 そのほかにも、「GIMP」のリソース利用状況をグラフ表示する“ダッシュボード”が強化。ドッキング可能なウィジェットでキャッシュ、スワップ、CPU、メインメモリの状況が簡単にチェック可能で、「GIMP」とその画像処理エンジン「GEGL」のデバックに活用できる。

 「GIMP」は、Windows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同プロジェクトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリでもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「GIMP for Windows」
【著作権者】
Spencer Kimball, Peter Mattis and the GIMP Development Team
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.10.4(18/07/04)