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無償の画像編集ツール「GIMP」が縦書きテキスト描画に対応

新たに“Little Planet”フィルターと“Long Shadow”フィルターが追加

「GIMP」v2.10.6

 オープンソースの画像編集ソフト「GIMP」の最新安定版v2.10.6が、8月19日に公開された。今回のアップデートでは、テキストツールが縦書きに対応したほか、新たに“Little Planet”フィルターと“Long Shadow”フィルターが追加されている。

テキストツールが縦書きに対応

 縦書きのテキストを描画するには、テキストツールを使ってテキストボックスを作成した後、右クリックメニューから“Vertical, right to left”(縦書き、右から左)や“Vertical, left to right”(縦書き、左から右)と書かれた項目を選択すればよい。後半に“(mixed orientation)”とある項目では半角文字が90度回転して横倒しの状態で表示され、“(upright orientation)”とある項目では半角文字も回転せずに表示される。

 新たに追加された“Little Planet”は、パノラマ写真などを球形の小さな惑星のように変形させられるフィルター。“Pan”や“Tilt”、“Spin”、“Zoom”といったパラメーターで角度やズームなどを調節可能だ。

“Little Planet”フィルター

 一方、“Long Shadow”は、文字などに立体感を与えられるフィルター。類似する“Drop Shadow”が背後にある平面に影が落ちるイメージなのに対して、“Long Shadow”は実体がある影が後方に伸びるイメージだ。“Style”ドロップダウンメニューで影の種類を3種類から選べるほか、影の角度や長さを調節するパラメーターが用意されている。

“Long Shadow”フィルターで作成した影
“Drop Shadow”フィルターで作成した影

 このほか、定規ツールで垂直線を基準とした角度が測れるようになるなどの機能強化が施された。

 「GIMP」は、Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同プロジェクトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「GIMP for Windows」
【著作権者】
Spencer Kimball, Peter Mattis and the GIMP Development Team
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.10.6(18/08/19)