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GitHub、無償コードエディター「Atom 1.31」を正式公開 ~ファイルツリーに多くの改善
新しい構文解析ライブラリ「tree-sitter」は「Atom 1.32」でデフォルト有効化へ
2018年9月28日 13:58
米GitHubは9月26日(現地時間)、テキストエディター「Atom 1.31」を正式公開した。「Electron」ベースのクロスプラットフォームアプリで、現在本ソフトの公式サイトからWindows/Mac/Linux向けが無償でダウンロードできる。
「Atom 1.31」では、コミュニティの主導により、ファイルツリーに多くの改善が加えられた。「エクスプローラー」からプロジェクトフォルダーをドラッグ&ドロップして追加する機能や、複数のアイテムを選択してドラッグ&ドロップで一括して移動する機能、無視するファイル・フォルダーにカスタムスタイルを追加する機能はその一部だ。プロジェクトフォルダーの「Git」ステータスがプロジェクト名の色に反映されるようになったほか、矢印キーを利用したナビゲーションも改善されている。
また、新しい構文解析ライブラリ「tree-sitter」にもいくつかの改良が盛り込まれた。たとえば、行頭の「Vim」のモードラインやシェバング(“#!/bin/sh”など)を検知して、ソースコードのプログラミング言語を特定できるようになった。また、シンタックスハイライトの文法名が「TextMate」と共通化され、既存のパッケージからの移行が容易になった。JavaScriptでソースコードに埋め込まれた正規表現を強調表示できるようになった点や、JavaScript/Rubyで特殊変数・トークンをより正確にハイライトできるようになったのも改善点だ。
そのほかにも、利用統計の収集機能が新しくなった。“Google Analytics”が独自の処理へ置き換えられている。同梱の「GitHub」も改良され、プルリクエストの詳細が表示されるようになった。
なお、次期バージョンのベータ版「Atom 1.32」のリリースも同日付けでアナウンスされている。「Atom 1.32」では「tree-sitter」が満を持して初期状態で有効化される。また、JavaScriptエンジン「V8」のスナップショット機能を活用することで、メモリの使用量が大幅に削減されているという。
ソフトウェア情報
- 「Atom」安定版
- 【著作権者】
- GitHub Inc.
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.31.1