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トレンドマイクロ、CEO名義で個人情報収集問題についての説明を発表

Apple社との見解の相違があるため、アプリの再公開が遅れていると説明

トレンドマイクロの“お知らせ”ページ

 トレンドマイクロ(株)は10月31日、「Dr. Cleaner」「Dr. Battery」など同社製のmacOS向けアプリ6製品が本来不要なWebブラウザーの履歴を収集していた問題について、代表取締役社長 兼 CEOであるエバ・チェン氏名義での説明を発表した。

 発表の中でエバ・チェン氏は、この問題について改めて謝罪するとともに、データの収集が必要であった理由を、“異常なふるまい”を特定するために“何が正常と考えられるのか”を理解する必要があるなど、一定レベルの状況把握のためと釈明している。また、取得していたアプリをインストールする直前24時間のWebブラウザーの履歴について、処理に至るまで匿名化された形で取り扱われており、ユーザーのプロファイリングは一切行われていなかったことを確認したという。

 そのほか、アプリの審査と再公開が長期化している理由について、どのようなデータが収集する必要があり、どのようなふるまいが他アプリに干渉していると考えられるのかという点で、Apple社との見解の相違があるためだとしている。トレンドマイクロ社は製品設計に対するApple社の要求によって、ユーザーの安全性が損なわれないよう取り組んでいるとのこと。