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「Rust」言語をビルトインサポート ~フリーのコードエディター「Atom 1.33」が公開

ブラケットマッチングのパフォーマンスも向上

「Atom」v1.33

 米GitHubは11月28日(現地時間)、テキストエディター「Atom 1.33」を正式公開した。本バージョンではプログラミング言語「Rust」がビルトインでサポートされたほか、「GitHub」の改善やブラケットマッチングのパフォーマンス向上が図られている。

 「Rust」は、Mozillaが中心となって開発を進めているオープンソースのプログラミング言語。速度、安全性、並行性の3つにフォーカスした、C/C++言語のようなシステム開発向けの言語だ。「Atom 1.33」では構文解析ライブラリ「tree-sitter」に「Rust」のパーサーが追加されており、構文色分けなどの機能を利用できるようになっている。

 また、「Atom 1.33」の「tree-sitter」ではブラケット(括弧)のマッチング処理も高速化されている。「Atom」では括弧開きやHTMLの開始タグへカーソルを移動させると、対応する括弧・タグを強調表示することが可能。これまでは対応する括弧を探す処理に正規表現が用いられており、ときどき遅延が生じることがあったが、その問題が解消されているという。

 そのほかにも、本バージョンではスニペットを無効化する機能が追加された。言語パッケージには便利なスニペットが多数提供されているが、場合によっては邪魔になることもあるだろう。そんな場合でも、「Atom 1.33」ならば設定画面でスニペットだけをOFFにすることができる。

スニペットを無効化する機能が追加

 なお、次期バージョンのベータ版「Atom 1.34」のリリースも同日付けでアナウンスされている。「Atom 1.34」では「Electron」のアップデートや「GitHub」パッケージのさらなる改善が行われる予定だ。

 「Atom」は、プロジェクトホスティングサービス“GitHub”が提供しているコードエディター。「Electron」ベースのクロスプラットフォームアプリで、現在本ソフトの公式サイトからWindows/Mac/Linux向けが無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Atom」安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.33.0(18/11/28)