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Googleが人力とAIで“Play”ストアから数百万の偽レビューを削除 ~健全化の取り組みを明らかに

“5つ星を付けてくれたらアイテムをあげる”といった申し出には関わらないように

公式ブログ“Android Developers Blog”

 米Googleは12月17日(現地時間)付けで公開した公式ブログ“Android Developers Blog”の記事で、同社が実施している“Google Play”ストア健全化の取り組みを明らかにした。

 “Google Play”はAndroidアプリの窓口であり、その評価とレビューはユーザーがどのアプリをインストールするかを決定する際の重要な手掛かりとなっている。しかし残念ながら、ウソやミスリードを伴うレビューは後を絶たず、クチコミの操作が横行しているのが現実だ。このままでは“Google Play”に掲載されているアプリだけでなく、“Google Play”そのものへの信頼を損ねる恐れがある。

 そこで同社の“Google Play Trust&Safety”チームは2018年、人間の判断と機械学習を組み合わせたシステムを導入。評価やレビューのポリシー違反を検出・排除する取り組みを行ってきた。同社によると、ここ数週間で数百万のレビューおよび評価がストアから削除されたほか、疑わしいレビューと評価を行う数千のアプリが特定されたという。

ポリシー違反の例。“5つ星の評価を付けたユーザーには期間限定で10%のディスカウントを提供する”といったキャンペーンは禁止されている

 評価やレビューがポリシー違反となる原因はいくつかあるが、大きく分ければ以下の3つに大別される。

  • 不適切なコンテンツ:口汚い、感情任せの、トピックに関係のないレビュー
  • 偽の評価:アプリの平均評価やトップレビューの操作を目的とした投稿
  • 動機付けられた評価:金銭や価値のある商品と引き換えによい評価を付けてもらう行為

 そこで同社は、開発者に対しては“5つ星を付けてくれたらアイテムをあげる”といったキャンペーンを行わないこと、ユーザーに対してはそうしたキャンペーンに応じないことを求めている。また、アプリやゲームを批判する際、怒りや憎しみに駆られて感情的な意見を投稿しないこと、トピック以外のレビューを投稿しないこと、コメントを投稿する前にポリシーを確認すること、そして不適切な評価やレビューが見つかった場合はフィードバックを送信することを呼び掛けている。