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「Oracle VM VirtualBox 6.0」が正式版に ~「Hyper-V」フォールバックをサポート
“Oracle Cloud Infrastructure”と連携、ユーザーインターフェイスも改善される
2018年12月21日 06:15
米Oracleは12月18日(現地時間)、仮想マシンソリューション「Oracle VM VirtualBox」の最新版v6.0を正式公開した。現在、公式サイト“virtualbox.org”から無償でダウンロードできる。
「Oracle VM VirtualBox」は、デスクトップでx86ベースシステムの仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、Windows、Mac、Linux、Solarisが公式にサポートされている。ホストOSのUSBデバイスをゲストOS(仮想マシン)から利用したり、スクリプト言語「Python」などで「VirtualBox」をコントロールすることも可能だ。
メジャーバージョンアップとなる「Oracle VM VirtualBox 6.0」では、同社のクラウドサービス“Oracle Cloud Infrastructure(OCI)”との統合が図られた。仮想マシンを“OCI”へエクスポートする機能が実装されており、それに合わせたユーザーインターフェイスの変更が行われた。高DPI環境とスケーリングのサポート改善も図られているという。
ユーザーインターフェイス関連としてはもう1つ、ファイルマネージャーの搭載も大きな改善だ。ホストOSとゲストOSのファイルシステムを並べて表示し、互いにファイルをやり取りできる。
一方、仮想ハードウェアサポート関連ではグラフィックス対応の強化が図られた。LinuxゲストおよびSolarisゲスト用の「VMSVGA」グラフィックスエミュレーションが初期状態で有効化されたほか、Windowsゲストでも大幅な刷新が施されているという。また、「Windows 10 バージョン 1809」以降ではサラウンドスピーカーの設定がサポートされた。
そのほかにも、Windowsホストで「Hyper-V」へのフォールバックが可能となったのも特筆すべき変更点といえる。パフォーマンスと引き換えとなるが、「Hyper-V」環境で仮想マシンが実行できない事態を避けることができる。
ソフトウェア情報
- 「Oracle VM VirtualBox」Windows版
- 【著作権者】
- Oracle Corporation and/or its affiliates
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016/2019
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 6.0(18/12/18)