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「VirtualBox 7.0」ベータ版が公開 ~Windows 11をレジストリハックなしで導入可能に
無償の定番仮想マシン作成・実行ソフトの次期バージョン
2022年8月29日 16:10
米Oracleは8月26日(現地時間)、「Oracle VM VirtualBox 7.0」のベータ版を公開した。現在「download.virtualbox.org」から無償でダウンロード可能。
「VirtualBox」は、デスクトップでx86ベースシステムの仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、Windows、Mac、Linux、Solarisが公式にサポートされている。ホストOSのUSBデバイスをゲストOS(仮想マシン)から利用したり、スクリプト言語「Python」などで「VirtualBox」をコントロールすることも可能だ。執筆時現在の最新安定版は、今年7月にリリースされたv6.1.36。
次期バージョン「VirtualBox 7.0」の目玉は、ゲストOSとしてWindows 11がサポートされることだ。ISOイメージファイルからのOS認識、無人インストールなどもWindows 11に対応しており、わざわざレジストリをハックしたりしなくても、手軽にWindows 11仮想マシンを作成できる。
ただし、ホスト環境は「TPM 2.0」をはじめとするWindows 11のハードウェア要件を満たしている必要がある。
そのほかにも、仮想環境の録画機能で用いられるWebM形式コンテナーのオーディオフォーマットがOpusからVorbisへと変更された。オーディオ関連では、「デフォルト」のホストドライバータイプが追加されたのもポイント。仮想マシンでは新たにこれが既定となり、異なるプラットフォーム間で仮想マシンを移動しても、それぞれのホストで最適なオーディオバックエンドが利用されるようになる。
さらに、Windowsホストでは「session 0」での自動起動をサポート。ユーザーがログインしていなくても仮想マシンを利用できるようになった。一方、Linuxゲストでは「Guest Additions」ツールの自動アップデートの初期対応が行われている。
なお、本バージョンはプレリリース版であり、実稼働端末での利用は推奨されていない。早期評価とテストを目的とした利用にとどめておくべきだろう。
ソフトウェア情報
- 「Oracle VM VirtualBox」Windows向けベータ版
- 【著作権者】
- Oracle Corporation and/or its affiliates
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 7.0 BETA1(22/08/26)