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「Windows 11」と「Oracle VM VirtualBox」の互換性問題は解決

「VirtualBox 6.1.28」以降の利用を

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 米Microsoftは3月11日(現地時間)、「Windows 11」と「Oracle VM VirtualBox」の互換性問題が解決されたと発表した。昨年10月リリースの「VirtualBox 6.1.28」で修正されているとのこと。

 Windows 11はリリース当初、「Hyper-V」または「Windows Hypervisor」がインストールされている場合に「VirtualBox」の仮想マシン(VM)を起動できなかったり、エラーが発生する問題を抱えており、アップグレードの配信を一時的に停止するセーフガード措置がとられていた。

 このセーフガードはすでに解除されており、「VirtualBox 6.1.28」以降へ更新済みでかつ他に問題がなければ、48時間以内にWindows 11へのアップグレード提供が開始されるとのこと。ユーザーが希望すれば、「Windows Update」からアップデートできるようになるはずだ。

 なお、「VirtualBox」は「Hyper-V」との共存が可能だが、パフォーマンスは著しく低下する。パフォーマンスを優先する場合は「Hyper-V」の無効化も有力な選択肢として考慮すべきだが、その場合「Hyper-V」に関連するOS機能は利用できなくなるので注意したい。

 「Oracle VM VirtualBox」は、デスクトップでx86ベースシステムの仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、Windows、Mac、Linux、Solarisが公式にサポートされている。ホストOSのUSBデバイスをゲストOS(仮想マシン)から利用したり、スクリプト言語「Python」などで「VirtualBox」をコントロールすることも可能だ。執筆時現在の最新版は、今年1月にリリースされたv6.1.32