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Windows 11とRHEL 8.5をゲストOSにできる「Oracle VM VirtualBox 6.1.28」が公開

ただし、「TPM 2.0」には未対応

「Oracle VM VirtualBox」v6.1.28

 米Oracleは10月19日(現地時間)、仮想マシンソリューション「Oracle VM VirtualBox」の最新版v6.1.28を正式公開した。現在、公式サイト「virtualbox.org」から無償でダウンロードできる。

 「Oracle VM VirtualBox」は、デスクトップでx86ベースシステムの仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、Windows、Mac、Linux、Solarisが公式にサポートされている。ホストOSのUSBデバイスをゲストOS(仮想マシン)から利用したり、スクリプト言語「Python」などで「VirtualBox」をコントロールすることも可能だ。

 最新版のv6.1.28では、ゲストOSとして「Windows 11」がサポートされた。無人インストールにも対応するとのことだが、「TPM 2.0」が利用できないためOSの最小システム要件をクリアすることはできない。Microsoftが案内する回避策を利用すればインストールは可能だが、インストールに関わるトラブルや将来の更新プログラムの提供を含め、一切の保証がない行為であることには注意が必要だ。

ゲストOSとして「Windows 11」をサポート

 そのほかにも、本バージョンではLinuxカーネルv5.14/5.15と「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8.5」、「Python 3.9」バインディングをサポート。共有クリップボードやオーディオ、ネットワークなど、多くの問題が解決された。

 また、2021年10月「Critical Patch Update」の脆弱性修正も含まれる。利用中の場合は、できるだけ早めにアップデートしておきたい。

ソフトウェア情報

「Oracle VM VirtualBox」Windows版
【著作権者】
Oracle Corporation and/or its affiliates
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016/2019
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.1.28(21/10/19)