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パスワード管理ツール「1Password 7.3 for Windows」が正式公開
マスターパスワードを狙うキーロガーを寄せ付けない専用のデスクトップ環境を追加
2019年1月18日 06:20
加AgileBitsは1月9日(現地時間)、パスワード管理サービス“1Password”のWindows向けクライアントアプリ「1Password 7 for Windows」の最新版v7.3を公開した。アプリをスリム化して起動時のレスポンスや安定性、パフォーマンスを向上させたほか、新しいインストーラーを導入するなど、100以上の改善が加えられているという。
なかでも注目は、“Secure Desktop”を利用したロックの解除がサポートされたことだろう。“Secure Desktop”は、通常のデスクトップ環境とは隔離された、マスターパスワードを入力するためだけに用意されたデスクトップ環境だ。“Secure Desktop”では他のアプリは実行できないため、キーロガー(キーボード入力を監視・記録するアプリ)などでマスターパスワードを盗まれたりする心配がない。
また、ユーザーインターフェイスの細部にもさまざまな改良が施されている。たとえば、脆弱なパスワードを検出する“Watchtower”機能が表示するバナーは、コンパクトに折りたためるようになった。エラーメッセージの情報量を犠牲にすることなく、アイテムの表示領域を確保することができる。パスワードの表示はカラフルになり、文字の識別が容易になった。パスワードのすぐ隣にはパスワードの強度を示すインジケーターがあるが、それも青・黄・赤で塗り分けられ、強度を一目で把握できるようになっている。
さらに、クレジットカードの番号から国際ブランド(type)を割り出し、カードイメージに反映させる機能も追加された。デフォルトのカードイメージが“Visa”や“アメリカン・エキスプレス”のイメージに差し替えられるだけでなく、カード番号のフォーマットもより読みやすくなる。
そのほかにも、補助ツール「1Password Mini」では“クイックコピー”がサポートされた。[Ctrl]+[Shift]+[C]キーを押すと、コピーする項目(ユーザー名やパスワード)を選択するメニューがポップアップされる。
「1Password 7 for Windows」はWindows 7以降に対応しており、動作には.NET Framework 4.6.2以降が必要。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。ライセンスは月額2.99米ドル(税込み)からとなっており、30日間の試用期間が設けられている。
ソフトウェア情報
- 「1Password 7 for Windows」
- 【著作権者】
- AgileBits, Inc.
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 月額2.99米ドルなど
- 【バージョン】
- 7.3.657(19/01/10)