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パスワード管理ツール「1Password 7.3 for Windows」が正式公開

マスターパスワードを狙うキーロガーを寄せ付けない専用のデスクトップ環境を追加

「1Password 7 for Windows」v7.3

 加AgileBitsは1月9日(現地時間)、パスワード管理サービス“1Password”のWindows向けクライアントアプリ「1Password 7 for Windows」の最新版v7.3を公開した。アプリをスリム化して起動時のレスポンスや安定性、パフォーマンスを向上させたほか、新しいインストーラーを導入するなど、100以上の改善が加えられているという。

 なかでも注目は、“Secure Desktop”を利用したロックの解除がサポートされたことだろう。“Secure Desktop”は、通常のデスクトップ環境とは隔離された、マスターパスワードを入力するためだけに用意されたデスクトップ環境だ。“Secure Desktop”では他のアプリは実行できないため、キーロガー(キーボード入力を監視・記録するアプリ)などでマスターパスワードを盗まれたりする心配がない。

“Secure Desktop”を利用したロックの解除がサポート

 また、ユーザーインターフェイスの細部にもさまざまな改良が施されている。たとえば、脆弱なパスワードを検出する“Watchtower”機能が表示するバナーは、コンパクトに折りたためるようになった。エラーメッセージの情報量を犠牲にすることなく、アイテムの表示領域を確保することができる。パスワードの表示はカラフルになり、文字の識別が容易になった。パスワードのすぐ隣にはパスワードの強度を示すインジケーターがあるが、それも青・黄・赤で塗り分けられ、強度を一目で把握できるようになっている。

 さらに、クレジットカードの番号から国際ブランド(type)を割り出し、カードイメージに反映させる機能も追加された。デフォルトのカードイメージが“Visa”や“アメリカン・エキスプレス”のイメージに差し替えられるだけでなく、カード番号のフォーマットもより読みやすくなる。

 そのほかにも、補助ツール「1Password Mini」では“クイックコピー”がサポートされた。[Ctrl]+[Shift]+[C]キーを押すと、コピーする項目(ユーザー名やパスワード)を選択するメニューがポップアップされる。

 「1Password 7 for Windows」はWindows 7以降に対応しており、動作には.NET Framework 4.6.2以降が必要。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。ライセンスは月額2.99米ドル(税込み)からとなっており、30日間の試用期間が設けられている。

ソフトウェア情報

「1Password 7 for Windows」
【著作権者】
AgileBits, Inc.
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
シェアウェア 月額2.99米ドルなど
【バージョン】
7.3.657(19/01/10)