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Microsoft、「Windows 10 Mobile」のサポート終了に伴うFAQを公開

iOSまたはAndroidデバイスへの早期移行を推奨

同社のサポートページ

 米Microsoftは1月3日(現地時間)、「Windows 10 Mobile」のサポート終了に伴うFAQを公開した。サポートの具体的な終了時期やバックアップの方法などを案内するとともに、iOSまたはAndroidデバイスへの移行を勧めている。

サポートの終了

 「Windows 10 Mobile」のサポートの終了時期は、そのデバイスでどのバージョンの「Windows 10 Mobile」が実行されているかによる。

  • Windows 10 Mobile バージョン 1703:2019年6月11日
  • Windows 10 Mobile バージョン 1709:2019年12月10日

 「Windows 10 Mobile」の最終的なサポート終了日は12月10日だが、利用している端末へ配信されているのが「バージョン 1703」であれば、6月11日がその端末におけるサポート終了日となる。

サポートの終了で利用できなくなるもの

 OSのサポートが終了すると、セキュリティ関連を含むすべての更新プログラム、無料のサポートオプション、無料のオンラインテクニカルコンテンツの更新が提供されなくなる。サードパーティーによるサポートが継続される可能性はあるものの、あまり期待はできない。

 また、12月10日以降も「Windows 10 Mobile」を利用する場合は、デバイスのバックアップを取ることが推奨されているが、この機能がサポートされるのはOSのサポート終了から3カ月(2020年3月10日まで)の間だけだ。写真のアップロードや既存のデバイスバックアップを使用したデバイスの復元といった一部のサービスは、少なくとも12カ月間提供されるが、いずれにせよ長くは提供されない。できるだけ早い対応が必要となるだろう。

 なお、デバイスのバックアップを作成するには、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[バックアップ]セクションから[その他のオプション]画面へ進み、[今すぐバックアップ]ボタンをタップすればよい。

サポートが終了しても利用できるもの

 サポートの終了はあくまでもOSに関してであり、アプリはそのまま利用できる。ただし、アプリ開発者がサポートを打ち切らなければの話だ。「Windows 10 Mobile」に対応するアプリは日に日に減っており、いずれは入手できなくなるだろう。アプリの入手窓口である“Microsoft Store”に関しては、“サポート終了日以降も引き続きストアは機能する場合がある”とされている。「Windows 10 Mobile」対応アプリが一定以上少なくなれば、ストアの幕引きも考えられる。

 一方、サポートが終了するまでに配布されていた更新プログラムは“Windows Update”で引き続き提供されるとのこと。新しい更新プログラムが追加されることはないが、クリーンアップしたデバイスに古い更新プログラムを適用することはできる。

 また、デバイスの回復イメージも引き続き提供されるとのこと。「Windows Device Recovery Tool(WDRT)」を利用したデバイスの初期化は可能だ。