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Mozilla、トラッキング防止ポリシーを公開 ~「Firefox」におけるプライバシー保護の姿勢を鮮明に

クロスサイトトラッキングやフィンガープリントへの対策を約束

公式ブログ“Mozilla Security Blog”

 オンラインにおけるユーザーの行動を追跡し、その情報や属性、嗜好を収集する“トラッキング”行為の手法は年を追うごとに巧緻なものとなっており、もはや一般のユーザーには手に負えないレベルに達している。このまま横行を許せば、重大なプライバシー侵害が引き起こされかねない。そこでMozillaは1月28日(米国時間)、「Firefox」がデフォルトでブロックするトラッキング行為を概説し、ブロッキングの方針を定めたアンチトラッキングポリシーを公開した。「Firefox」におけるユーザー保護の姿勢を改めて鮮明にした格好だ。

 このアンチトラッキングポリシーでは、複数サイトをまたいでユーザーの行動を追跡しようとする“クロスサイトトラッキング”を主に問題視し、許容されるケースとブロックされるべきケースが説明されている。このポリシーに従ったブロック機能の一部はすでにテスト導入済みで、大きな問題がなければ正式版への搭載やデフォルトでの有効化が実施される。

 また、本来はユーザーの識別に使われることを目的としていない情報(ブラウザーやデバイス、ネットワークなど)を利用してユーザーを特定・追跡する“フィンガープリント”や“スーパークッキー”についても、悪質なものに関しては将来的にブラックリストを利用したブロックを行う可能性があるとしている。このポリシーによってブロックされることを望まないサイト管理者は、「Firefox」ユーザーに対する悪質なクロスサイトトラッキングをやめるよう呼び掛けている。