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「Tor」でこっそり安全にファイルを送受信できる「OnionShare」がメジャーバージョンアップ

受信モードを追加、日本語にも対応

「OnionShare」v2.0

 匿名で安全にファイルを送受信できるツール「OnionShare」の最新版v2.0が、2月19日に公開された。2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 「OnionShare」は、接続経路の匿名化技術「Tor」(The Onion Router)を利用したオープンソースのファイル共有ツール。ファイルをホストしたWebサーバーを起動し、「Tor」を介してアクセスできる“.onion”ドメインの一時URLを生成する仕組みになっている。ファイルを受け取る側は、「Tor Browser」からこの共有URLへアクセスすればよい。秘密のファイルを誰にも知られずこっそりやり取りしたい場合に役立つだろう。

ファイルをホストしたWebサーバーを起動し、「Tor」を介してアクセスできる“.onion”ドメインの一時URLを生成する送信モード

 最新版の「OnionShare 2」では、新世代の“Onion”サービスがサポートされたほか、受信モードが新たに導入された。従来の「OnionShare」はサーバーを立てる側で共有するファイルを用意する必要があったが(送信モード)、「OnionShare 2」はアップロードフォームを用意して、外部からファイルを受け入れることが可能。ただし、送り主を特定するのが困難な「Tor」を利用する性質上、受信したファイルの扱いにはくれぐれも注意したい。

アップロードフォームを用意して、外部からファイルを受け入れる受信モード

 そのほかにも、不特定多数からのアクセスを考慮したURLを生成するパブリックモードが追加。単一のファイルをダウンロードする場合はZIP形式で圧縮しないようにしたほか、macOSでサンドボックスを有効化するなどの改善も施された。また、ローカライゼーションが強化されたのも大きな変更点といえるだろう。「OnionShare 2」では日本語を含む12カ国語がサポートされ、設定画面のプルダウンメニューで表記を切り替えられるようになった。

「OnionShare 2」の設定画面。日本語にも対応

 「OnionShare」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「OnionShare」
【著作権者】
Micah Lee 氏
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(19/02/19)