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「JDK 12」をサポートした「Apache NetBeans 11.0」が正式リリース

「Ant」「Maven」「Gradle」を利用した「Java EE」アプリの構築も可能に

「Apache NetBeans 11.0」

 The Apache Software Foundationは4月5日(米国時間)、統合開発環境「Apache NetBeans」の最新版「Apache NetBeans 11.0」を正式公開した。

 「NetBeans」は、オープンソース・マルチプラットフォーム対応の統合開発環境(IDE)。もともとチェコのプラハで開始された学生プロジェクトだったが1999年、米Sun Microsystems社によって買収。翌2000年、オープンソース化された。Sunの買収後は米Oracleの管理下にあったが、2016年にApache財団へ寄付され、現在は同財団の正式プロジェクトを目指した“インキュベーション”の段階にある。

 「Apache NetBeans」としては3番目のメジャーリリースとなる本バージョンでは、新規プロジェクトウィザードが再設計され、ビルドツールに「Apache Ant」を用いたテンプレートに代わり、「Apache Maven」を利用したテンプレートが最上位に表示されるようになった。「Apache NetBeans 11.0」では「Gradle」もサポートされたが、これも「Apache Ant」よりも上位にリストアップされている。新規に開発を始めるのであれば、よりモダンな「Apache Maven」や「Gradle」を利用すべきという意見を取り入れた結果だ。

「Apache NetBeans 11.0」の新規プロジェクトウィザード

 そのほかにも「JDK 12」がサポートされ、とくに“switch”式に関連するフォーマットや自動補完、リファクタリングが改善された。また、Oracleからの2回目の寄付に含まれていたエンタープライズクラスタのライセンス検討が完了し、「Apache NetBeans 11.0」に含まれることになった。これで「Ant」、「Maven」または「Gradle」プロジェクトを利用した「Java EE」アプリの構築が可能となった。