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「Apache NetBeans」が“インキュベーター”を卒業

Apache財団のトップレベルプロジェクトへ昇格

「Apache NetBeans」が“インキュベーター”を卒業

 The Apache Software Foundationは4月24日(米国時間)、「Apache NetBeans」のトップレベルプロジェクト昇格を発表した。同プロジェクトはこれまで、財団の正式プロジェクトを目指しす“Apache Incubator”の段階にあった。

 「Apache NetBeans」は、Java開発者がデスクトップ・モバイル・Webアプリを構築するのに適したオープンソースの統合開発環境、ツールプラットフォームおよびアプリケーションフレームワーク。もともとは1996年、チェコのプラハで学生プロジェクトの一環として始まったが、2000年にSun Microsystemsに買収されオープンソース化。その後、2010年にOracleがSun Microsystemsを買収してその一部となっていたが、2016年10月にApache財団へ寄付され、“Apache Incubator”となった。

 “Apache Incubator”の一員に加わった後、「Apache NetBeans」プロジェクトではインフラストラクチャーの移管やOracleから寄贈を受けたモジュールの精査、知的財産関連の問題の解決などが行われた。もちろんソフトウェアの改善も並行して進められており、昨年はJava業界で権威のある“Duke's Choice Award”が与えられている。

 最新の安定版は、今年4月にリリースされた「Apache NetBeans 11.0」。新規プロジェクトウィザードが再設計されたほか、「JDK 12」のサポートや「Java EE」への対応が進められている。