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Apple、「macOS Catalina」「iOS 13」を発表 ~新OS「iPadOS」もお披露目

今秋リリースへ。開発者向けプレビューは本日から

Apple、「macOS Catalina」「iOS 13」などを発表

 米Appleは6月3日(現地時間)、開発者向けイベント“WWDC 2019”で「macOS Catalina」や「iOS 13」を発表した。iPad向けの新しいOS「iPadOS」もお披露目されている。

macOS Catalina

「macOS Catalina」

 「macOS Catalina」は、「macOS Mojave」の後継となるデスクトップ向けOS。「iTunes」の機能が分割され、「Apple Music」、「Apple Podcasts」、「Apple TV」といった個別のアプリとなったほか、自分のiPadをセカンドディスプレイとして利用できる“Sidecar”機能が導入される。

 また、セキュリティやプライバシー保護にも注力。iOSでおなじみの「Screen Time」でMacの利用統計をチェックできるようになるほか、同梱アプリにも改善が加えられている。

 「macOS Catalina」の開発者向けプレビュー版は、本日より“developer.apple.com”から入手可能。一般ユーザーにも今月中に“beta.apple.com”でベータ版を利用できるようになる。一般公開は今秋の予定で、2012年中頃以降のMacを対象に無償アップデートが提供される。

iOS 13

「iOS 13」

 「iOS 13」では、暗い場所での視認性を向上させる“ダーク モード”をサポート。日没や指定した日時に合わせて自動で有効化できるようになる。

 また、「写真」アプリや「マップ」アプリも刷新される。たとえば「写真」アプリの一覧画面は単に写真を一覧するだけでなく、機械学習によりキュレーションされた美しい写真、大事なイベントの写真がリストアップされるようになる。編集やフィルタリングツールも強化され、機能の大半はビデオ編集でも利用できるようになる。

 そのほかにも、“Apple ID”でサインインできる“Sign in with Apple”といった技術がお披露目された。“Face ID”や“Touch ID”で簡単・安全に認証できるほか、ランダムなメールアドレスを生成してプライバシーを守れるのが売りだ。また“Face ID”によるロック解除も高速化されているという。

 「iOS 13」は本日より“developer.apple.com”で開発者向けにプレビューされる。一般ユーザーによるベータテストは今月中、一般へのリリースは今秋になる予定。サポートデバイスはiPhone 6s以降で、iPadには後述の新OS「iPadOS」が提供される。

iPadOS

「iPadOS」

 「iPadOS」は「iOS」をベースに開発されたタブレット向けの新OS。ディスプレイの大きなiPadのポテンシャルを引き出すため、ホーム画面の再設計、マルチタスクの改善、“Apple Pencil”サポートの強化などが行われている。もちろん、iOSでサポートされる“ダーク モード”も利用可能だ。

 また、ファイル共有に注力された「ファイル」アプリも見逃せない。“iCloud Drive”へのアクセスだけでなく、外付けドライブがサポートされ、USBドライブやSDカードを接続できるようになったほか、SMBファイルサーバーへのログインもサポートされている。

 「iPadOS」は今秋、iPad Air 2以降、iPad Pro全モデル、iPad 5世代以降、iPad mini 4以降に対し、無償アップデートとして提供される。開発者向けプレビューは本日より、公開ベータは来月中に開始される。

tvOS 13、watchOS 6

 そのほかにも、“Apple TV”向けOSの最新版「tvOS 13」や“Apple Watch”向けOSの最新版“watchOS 6”もリリースされた。いずれも開発者向けプレビューが本日より実施される。正式リリースは今秋の予定だ。