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Apple、「macOS Catalina」を正式リリース ~iPadをサブモニターにする“Sidecar”を搭載
3分割された「iTunes」やゲームサブスクリプション“Apple Arcade”などにも注目
2019年10月8日 09:44
米Appleは10月7日(現地時間)、「macOS Catalina」を正式リリースした。2012年中期(Mid 2012)以降に発売されたMacに対応しており、現在[システム環境設定]ダイアログの[ソフトウェア・アップデート]セクションから無償でアップグレードできる。
「macOS Catalina(10.5)」は、同社のデスクトップ・ラップトップ向けOS「macOS」の最新版。今年6月に開催された開発者向けイベント“WWDC 2019”で初めてお披露目され、3カ月以上にわたりベータテストが行われていた。
「macOS Catalina」では多くの改善が施されているが、なかでも注目は“Sidecar”と呼ばれる新機能だろう。これは、MacにつないだiPadを2台目のディスプレイとして使えるようにしたもので、Macのデスクトップを拡張したり、タッチや“Apple Pencil”を利用したタブレット入力デバイスとして活用できる。
そのほかにも、機能が肥大化しつつあったメディアプレイヤー「iTunes」の機能が分割され、「Apple Music」、「Apple Podcasts」、「Apple TV」といった個別のアプリに生まれ変わった。さまざまなゲームをサブスクリプション(定額課金制)で楽しめる“Apple Arcade”も「macOS Catalina」の目玉だ。「iPhoneを探す」と「友達を探す」を1つにまとめた「探す」アプリを新たに導入したほか、既存アプリの改善も進んだ。
また、「iOS」由来の機能もいくつか導入されている。たとえば、どのアプリやWebサイトに時間を追加しているかを把握できる“スクリーンタイム(Screen Time)”がMacでも利用できるようになった。あとから自分のMacの使い方を振り返り、時間を有効に活用したい場合に便利だ。「macOS Catalina」には「Mac Catalyst」と呼ばれるiPadアプリのMac移植を容易にする仕組みが備わっているので、より一層のアプリ拡充が期待できる。