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「iCloud」アプリが“Microsoft Store”に登場

「OneDrive」の“Files On-Demand”に相当する機能も備えたWindows 10専用版

Windows版「iCloud」アプリが“Microsoft Store”に登場

 米Microsoftは6月11日(現地時間)、Windows版「iCloud」アプリが“Microsoft Store”から入手可能になったことを発表した。「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」以降に対応しており、無償でダウンロード可能。

 「iCloud for Windows」は、Appleのクラウドストレージ“iCloud”のWindows向けクライアント。“iCloud”に保存されている写真やビデオ、メール、カレンダー、ブックマーク、ファイルなどをPCからアクセスするためのアプリだ。“iCloud”ストレージを管理したり、プランをアップグレードして容量を増やすこともできる。「エクスプローラー」に統合された“iCloud”フォルダーで、クラウドファイルをローカルファイルと同じように扱えるのが便利だ。

「エクスプローラー」に統合された“iCloud”フォルダー。「OneDrive」アプリの“Files On-Demand”のような機能も利用できる

 ストア版「iCloud」アプリの特徴は、「OneDrive」アプリの“Files On-Demand”機能と同等のテクノロジーが導入されていること。ローカルの“iCloud”フォルダーにクラウドファイルが存在しているように見えるが、実体は必要になるまで(ファイルを開くまで)ダウンロードされない。必要に応じて(オンデマンド)賢くファイルを管理してくれるため、ローカルストレージを圧迫せずに済むのが利点だ。

 ローカルにファイルの実体がないとオフラインで利用できなくなるのは難点だが、よく利用するファイルやフォルダーに[このデバイス上に常に保持する]コマンドを適用しておけば問題はクリアできる。ファイルの実体が不要になれば、[空き容量を増やす]コマンドで削除することも可能だ。

 さらに、ストア版「iCloud」アプリでは「エクスプローラー」の右クリックメニューからファイルの“iCloud”共有リンクを取得することが可能。共有範囲やアクセス権を指定して共有リンクを生成できる。

「エクスプローラー」の右クリックメニューからファイルの“iCloud”共有リンクを取得

ソフトウェア情報

「iCloud」
【著作権者】
Apple Inc
【対応OS】
Windows 10(「May 2019 Update」以降)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
10.4.203.0(19/06/11)