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悪質な広告を遮断する機能を導入した「Vivaldi 2.6」が正式リリース

ユーザープロファイルやパスワードの検索、“Razer Chroma”対応も強化

「Vivaldi」v2.6.1566.40

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは6月20日(現地時間)、Webブラウザー「Vivaldi」の最新版v2.6を正式公開した。本バージョンの目玉は、ポップアップを出してWebサイトから離脱できなくするといった悪質な広告を遮断する機能が追加されたこと。

 この広告ブロック機能は初期状態で有効化されており、[ツール]-[設定]ダイアログの[プライバシー]セクションで無効化できる。同社が管理するブロックリストに基づき通信の遮断が実施される仕組みで、ユーザーがリストをコントロールすることはできないようだ。ブロックリストはエンドツーエンドで暗号化されたサーバーにホストされ、自動的にアップデートされるとのことだが、サーバーに毎回接続する必要はないという。

[ツール]-[設定]ダイアログ

 また、本バージョンではユーザープロファイル機能が強化された。ユーザープロファイルは「Vivaldi 2.4」で導入された機能で、ブラウザーの設定やブックマーク、セッション情報などをわけた“ユーザー”を複数作成し、目的や用途に応じて切り替えることが可能。たとえば、「Vivaldi」をプライベートとビジネスで使い分けたい場合に役立つ。

 「Vivaldi 2.6」のユーザープロファイル機能ではプロフィールアイコンとして選べるプリセット画像が拡充されたほか、切り替えポップアップでもアイコンを変更できるようになった。また、ユーザーの追加や削除も切り替えポップから手軽に行えるようになっている。

「Vivaldi 2.6」のユーザープロファイル機能

 そのほかにも、Webサイトのパスワード管理機能にフィルター機能が追加され、目的のパスワードが探しやすくなった。バックグラウンドで開いた未読タブの数がウィンドウパネルのアイコンにバッジ表示されるようになったほか、検索ボックスで現在選択されている検索エンジンがFavicon表示されるなどの改善も施された。さらに、「Vivaldi 2.5」で導入された“Razer Chroma”対応も拡充。キーボードやマウスに加え、ヘッドセットとも連携できるようになっている。

バックグラウンドで開いた未読タブの数をウィンドウパネルのアイコンにバッジ表示

 「Vivaldi」は、“Presto”エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能だ。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.6.1566.40(19/06/20)