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ルール違反でも“公共性”があればツイートを削除せず ~Twitterが新しい方針

当該ツイートは理由を明記して露出を控える

同社の公式ブログ

 “Twitter”では投稿(ツイート)がルールに違反しているにもかかわらず、公共の利益にかなうとしてツイートが削除されず、非表示のまま残されることがある。米Twitterは6月27日(現地時間)、そのようなツイートがなぜ残されているのかをわかりやすくするため、新たな告知を導入したことを明らかにした。7月1日(日本時間)には日本の公式アカウントでもアナウンスされている。

 “Twitter”上での会話が健全に行われるように策定された“Twitter ルール”は、社会的立場にかかわらず公平に適用されるのが理想だ。しかし、機械的に適用するのが難しいケースも存在する。たとえば、多くの人の生活や国政に影響を与える可能性があるツイートや重要な社会問題に対する発言は、多少攻撃的であったとしても残しておかなければ、あとから読んだときに文脈がわからなくなる恐れがある。こうしたツイートは、発言者の社会的影響力や独自性、代替性の有無などを加味し、“公共性がある”と判断された場合はそのまま残される。

 とはいえ、そのようなツイートが目に触れることを不快に感じるユーザーもいるだろう。そこで、該当するツイートは内容をそのまま表示せず、代わりに“Twitter ルール”に違反していること、しかし公共性があるため削除はされていないことを案内する告知が掲載される。ツイートの内容は[表示する]というリンクをクリックしない限り表示されないため、ツイートの内容がそのままユーザーの目に触れることはなくなる。

 この措置はセーフサーチや“トップツイート”表示に切り替えた場合のタイムライン、プッシュ通知、通知タブなどに適用される。