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Microsoft、「Windows 10 19H2」を“Slow”リングで公開
累積的更新プログラムの形式で
2019年7月2日 10:30
米Microsoftは7月1日(現地時間)、「Windows 10 19H2」を“Windows Insider Program”の“Slow”リングで公開した。「Windows 10 19H2」は今秋正式リリースされる予定の次期“機能アップデート”(年2回実施される大型アップデート)。その次のバージョンの「Windows 10 20H1」はすでに“Fast”リングでのテストが開始されており、同社は今春の終わりまでに「Windows 10 19H2」のプレビューも開始するとしていた。
「Windows 10 19H2」を受け取るためには、PCを「Windows 10 May 2019 Update」へアップグレードし、“Windows Insider Program”でアップデートを受け取る頻度を“スロー(推奨)”に切り替える必要がある。その状態で“Windows Update”で更新をチェックすれば、“OS ビルド 18362.10000”が配信されるはずだ(ちなみに「May 2019 Update」の最新版は“OS ビルド 18362.175”)。このパッチにはOEM向けの変更が2つ含まれているものの、一般ユーザー向けの新機能はない。
「Windows 10 19H2」の配信はフルビルドアップデートではなく、累積的更新プログラム(以前に配布されたすべて修正も含んだパッチ)として配信される。アップデートの規模は毎月実施されている“品質アップデート”と同じ規模となるため、“Fast”リングのアップデートと比べると負担は少なくなる。
なお、「Windows 10 19H2」(“Slow”リング)ではよりよいフィードバックを得るため、新機能のロールアウトを管理する“controlled feature rollouts (CFRs)”という仕組みが有効化されるとのこと。その関係で、一部のユーザーはプレビュー版の新機能をすぐには受け取れない場合があるほか、テストのためにデフォルトで無効な機能が個別に有効化されることもあるようだ。