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Instagram、いじめコメントの投稿前に再考を促す通知を表示する機能をテスト
自分の投稿に対するいじめ加害者のコメントを相手に知らせず非表示にする機能も
2019年7月11日 06:30
米Facebook傘下のInstagramは7月9日、“Instagram”上でのいじめを防ぐ2つの機能をテスト導入することを発表した。
1つ目は、他者を傷つける可能性があるコメントを投稿しようとした際に、人工知能(AI)で検出して再考を促す通知を表示する機能。初期段階のテストは数日前より開始されており、一部の利用者はコメントの投稿前に内容を考え直し、取り消したり、控えめな表現に変えたりしていることがわかっているという。
2つ目は、特定のアカウントによるコメントを相手に気づかれず非表示にする“制限”機能。“制限”されたアカウントのコメントは、そのアカウントでは表示されるが、他人からは見えないようになる。いじめの加害者には“制限”されていることは通知されないため、コメントを加害者本人にはわからないようにブロック可能だ。また、“制限”されたアカウントには自分がオンラインであるかどうかや、ダイレクトメッセージ(DM)を既読にしたかどうかも通知されなくなる。
“制限”機能は、若い世代の利用者は実生活で相手と付き合わなければならない場合など、いじめの被害者が状況の悪化を恐れ、いじめの加害者をブロックやフォロー解除、報告するのに消極的であるというヒアリング結果をうけて追加されたという。なお、“制限”したアカウントのコメントであっても、コメントを承認すれば再表示することが可能。
同社は、今後もいじめ問題への対策のために投資を続けていくとのこと。