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フリーのペイントソフト「Krita 4.2.3」、二本指でキャンバスの回転が可能に

古いWindows 7環境などで「Krita」が起動しない問題も解決

「Krita」v4.2.3

 フリーのペイントソフト「Krita」の最新版v4.2.3が、7月17日に公開された。本バージョンは基本的に不具合への対策を行っただけのメンテナンスアップデートだが、新機能も1点含まれている。

 v4.2.3では、二本指のタッチジェスチャーでキャンバスを回転する機能が導入された。この機能は“2019 Google Summer of Code”(Googleが若者向けに開催している賞金付きの課題イベント)で進められている「Krita」のAndroid移植プロジェクトの産物だが、Android以外のプラットフォームでも機能するとのこと。

 また、本バージョンではWindows環境向けの不具合回避策も導入されている。「Krita」のユーザーインターフェイスは「Qt」で開発されているが、現行版の「Qt」は一つでもコンポーネントを作成するとその時点で「OpenGL」か「Direct3D」を要求する。そのため、グラフィックドライバーが壊れていたり古いままの環境では、「Krita」の起動に失敗することがあった。最新版ではこの問題が緩和されているという。古いWindows 7環境で困っていたユーザーはアップデートしてみるとよいだろう。

 「Krita」は、クロスプラットフォームで動作するオープンソースのペイントソフト。対応OSはWindows/Mac/Linuxなどで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。寄付も歓迎しており、“Microsoft ストア”からストアアプリ版を購入すれば開発を支援できる。

ソフトウェア情報

「Krita」
【著作権者】
The Krita team
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.2.3(19/07/17)