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「Windows 10 20H1」Build 18963が“Fast”リングに ~仮想デスクトップを改名可能に
「タスク マネージャー」にGPUの温度表示。[オプション機能の管理]ページも刷新
2019年8月20日 06:45
米Microsoftは8月7日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18963(20H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。Build 18963では「メモ帳」が「ストア」経由で自動アップデート可能になったほかにも、多くの改善が盛り込まれている。
「タスク マネージャー」にGPU温度を表示
まず、「タスク マネージャー」にGPUの温度を監視する機能が追加された。[パフォーマンス]タブのGPUで温度が摂氏で表示表示されるようになる。
現在のところ、この機能は専用のグラフィックスカードでのみ有効。また、場合によっては「WDDM 2.4」以降をサポートしたドライバーへアップデートする必要がある。
仮想デスクトップの名前を変更する
次に、仮想デスクトップの名前を変更できるようになった。仮想デスクトップは用途や目的に合わせてワークスペース(作業場)を分けるのに便利だが、頭の中で何となく使い分けるのではなく、具体的な名前を付けて管理したいというフィードバックが多く寄せられていた。
仮想デスクトップを作成するには、タスクバーのボタンや[Windows]+[Tab]キーで“タスク ビュー”へアクセスし、画面上部の[新しいデスクトップ]ボタンを押す。追加で仮想デスクトップを作成することも可能。デスクトップを切り替えるタブで名前ラベルをクリックすると、リネームするためのテキストボックスが現れる。名前には絵文字を利用することも可能だ。
なお、この変更はまず“Fast”リングの50%のユーザーに適用される。機能の品質を評価しながら、今後数週間にわたりロールアウトが拡大される予定だ。
[オプション機能の管理]ページの改善
さらに、フィードバックに基づき「設定」アプリの[アプリと機能]セクションに設けられている[オプション機能の管理]ページの使い勝手が改善。従来は[機能の追加]ボタンのほかは、インストール済みのオプション機能がリストアップされるだけだったが、新しいデザインではこれが一新された。
まず、[機能の追加]ボタンを押すとオプション機能のリストがポップアップされるようになった。これまでは一覧ページに遷移する仕組みだったが、ポップアップの方が画面遷移が少なく気軽に利用できる。キーワードによるフィルタリングや複数選択・同時インストールもサポートされており、従来の一覧ページよりもぐっと使いやすくなっている。
また、インストール済みオプション機能リストの上部に“Latest Actions”というセクションが設けられ、インストール状況を手軽に把握できるようになった。ここから処理をキャンセルしたり、アンインストールを行うこともできる。インストール可能な機能のリストの各オプション機能の説明に依存関係を記載するようにするなどの改善も盛り込まれている。
この機能も、まずは“Fast”リングの50%のユーザーに適用される。利用できない場合は、ロールアウトされるのを待とう。
マウスカーソルの速度を変更
「設定」アプリではこれ以外にも、マウスカーソルの速度を変更する[デバイス]-[マウス]セクションが追加された。これは「コントロール パネル」を廃してOSの設定を「設定」アプリへ統合する取り組みの一環だ。
そのほかの改善
そのほかにも、繁体字中国語IMEが改善。Windowsへのサインインに使用するアカウントの画像を変更する機能が追加された。
また、検索“Windows Search”が強化され、“powerpiont”や“exce;”といった小さなタイプミスを自動修正するAIテクノロジーが更新されたほか、完全に一致しないが目的のものに近いと思われる項目を“関連”として表示するようになった。この機能は“英語(米国)”の“Windows Insider”ビルドとリテールビルドに導入されている。
さらに、「Windows 10 May 2019 Update」で好評を得ているという検索ホーム画面が「Windows 10 October 2018 Update」にバックポートされた。トップアプリや最近のアクティビティにすばやくアクセスできるのが利点だ。