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Google、Androidの2019年9月セキュリティ情報を発表 ~「Android 10」にも早速修正

メディアフレームワークで2件の“Critical”な脆弱性、悪用の報告はなし

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは9月3日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2019-09-01”と“2019-09-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。

 今回新たに修正された脆弱性のなかでもっとも深刻な問題は、細工をしたファイルを読み込ませることでリモートから任意のコードを実行できるようになるメディアフレームワークの脆弱性だが、今のところ悪用の報告はないという。

セキュリティ パッチレベル“2019-09-01”

 “2019-09-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。フレームワークで5件、メディアフレームワークで2件、システムで6件の脆弱性が修正された。

 なかでもリモートコード実行を招く可能性のあるメディアフレームワークの脆弱性(CVE-2019-2176、CVE-2019-2108)は深刻度が“Critical”と判定されており、注意を要する。

セキュリティ パッチレベル“2019-09-05”

 “2019-09-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2019-09-01”での修正に加え、カーネルコンポーネントで2件、NVIDIAのコンポーネントで3件、クアルコムのコンポーネントで17件の脆弱性が修正された。クアルコムのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度が“Critical”の脆弱性2件を含む多くの問題が修正されている。