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トレンドマイクロ、総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版を発売

未知の不正サイトや詐欺メールもAIで分析・検出

「ウイルスバスター クラウド」v16.0

 トレンドマイクロ(株)は9月5日、総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版(v16.0)を発売した。Windows/Macで30日間試用できる体験版も用意される。

 最新版の「ウイルスバスター クラウド」は、AI技術を活用した新しいセキュリティ機能がいくつか導入された。

 1つ目は閲覧サイトをAIが分析し、不正サイトか否かをリアルタイムに評価する機能だ。具体的にはWebサイトが作成されてからの時間、登録者情報、URLの文字列、HTMLのソースコードなどを解析しているとのことで、まだデータベースに登録されていない未知の不正サイトからユーザーを守ることができる。本機能はWindows、Mac、Android、iOSで利用可能。

未知の不正サイトをAIで検出

 もう1つは、AI技術を活用した詐欺メール対策機能だ。身に覚えがないのにアダルトサイトの閲覧を暴露されたくなければ暗号通貨を振り込めと脅迫するセクストーション(性的脅迫)スパム、簡単にお金を稼ぐことができると称する投資詐欺、恋人になったように振る舞い金銭や個人情報を詐取する出会い系詐欺など、従来のウイルス対策ソフトでは対応が難しい事案であっても、メールの文章の特徴をAIで解析することで詐欺を検出できる。この機能はWeb版の“Gmail”(Windows/Mac)や“Outlook.com”(Windowsのみ)で利用可能。利用するには、「Trendツールバー」(Microsoft Edge/Google Chrome/Firefox/Safariに対応)を有効化する必要がある。

メールの文章の特徴をAIで解析することで詐欺を検出

 そのほかにも、検索エンジンの検索結果ページでWebサイトの安全性をわかりやすく表示する機能が「Microsoft Edge」に対応。PCやスマホのインターネット接続トラブルに24時間365日対応する“デジタルライフサポート プレミアム”で、“Netflix”や“Amazon Prime”などの音楽・動画配信サービスがサポートされた。また、スマートフォン向けセキュリティアプリ「ウイルスバスター モバイル」では、iOS端末で不正サイトのURLをSMS受信した際に、自動で迷惑フォルダーへ振り分ける詐欺メッセージ対策機能が導入されている。

 「ウイルスバスター クラウド」は、PCやスマートフォン、タブレット(Windows、Mac、iOS、Android)を最大3台まで保護可能。価格は1年版で5,200円。1年間の“デジタルライフサポート プレミアム”付きが7,700円。モバイル版のみを単体利用したいユーザー向けの「ウイルスバスター モバイル」もラインナップされており、1年版で2,838円となっている(いずれも税抜き)。