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Androidで未知のフィッシングサイトを検知可能に ~「ウイルスバスター」の最新版が公開

デスクトップ版は詐欺メッセージ対策と決済保護ブラウザーが「Microsoft Edge」も対応

デスクトップ向けの「ウイルスバスター クラウド」v17.0

 トレンドマイクロ(株)は9月3日、統合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版v17.0を発表した。ダウンロード版の販売は同日より、パッケージ版の販売は10日より開始される。30日間試用できる体験版も、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。

 最新版「ウイルスバスター」シリーズの目玉は、Android版に導入された新たなフィッシングサイト検知機能だ。「ウイルスバスター」はデータベース照合や人工知能(AI)による分析でフィッシングサイトを検知するが、万が一それをすり抜けたWebサイトがあっても、フィッシング詐欺で悪用されやすいWebサイト(ECサイト、SNS、インターネットバンキング)とよく似た文言やデザインであることを検出すれば、正規サイトとそれを照合して偽物をブロックできる。

フィッシング詐欺で悪用されやすいWebサイトとよく似た文言やデザインを検出し、正規サイトとそれを照合して偽物をブロック

 また、従来より提供していた詐欺メッセージ対策機能も強化。SMSメッセージに含まれるURLだけでなく、文章の特徴を解析して詐欺SMSを検知する仕組みが新たに搭載された。この機能はiOSとiPad OSを搭載する端末で利用可能。

 そのほかにも、デスクトップ版では詐欺メッセージ対策機能と決済保護ブラウザーが「Microsoft Edge」でも利用できるようになった。また、「ウイルスバスター Webセキュリティfor Chromebook」アドオンを導入することで、“Chromebook”でも「ウイルスバスター」による保護が得られる。在宅勤務やオンライン学習を支援するため、追加のサポートプランの“デジタルライフサポート プレミアム”で「Zoom」や「Microsoft Teams」、「Chatwork」といったオンラインコミュニケーションツールに関する問い合わせを受け付けるようになったのも心強い。

 デスクトップ向けの「ウイルスバスター クラウド」は、1つのライセンスでPC、スマートフォン、タブレット(Windows/Mac/Android/iOS)を最大3台まで保護することが可能。価格はダウンロード版で年額5,720円(税込み)などとなっている。スマートフォン・タブレット向け(iOS/Android)の「ウイルスバスター モバイル」は単体でも購入できる。