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「Geekbench 5」が公開 ~クロスプラットフォーム対応CPU/GPU計算ベンチマークソフト

拡張現実や機械学習といった最先端技術や「Vulkan」APIに対応

「Geekbench 5」

 加Primate Labsは9月3日(現地時間)、ベンチマークソフト「Geekbench」の最新版「Geekbench 5」をリリースした。現在、同社のWebサイトや各種アプリストアから入手できる。

 「Geekbench」は、クロスプラットフォームで動作するベンチマークソフト。WindowsやMac、Linuxに加え、iOSやAndroidを搭載したモバイル端末でも動作する。また、操作がシンプルな点も特徴。ボタンを押すだけでCPUやGPUコンピューティングのスコアを測定できる。基本的に有償のソフトだが、共有サイトへスコアを自動で投稿するトライアウトモードであれば無償で利用可能。

“Geekbench Browser”へスコアを自動共有するトライアウトモードであれば無償で利用可能

 「Geekbench 5」では拡張現実や機械学習といった最先端テクノロジーに対応するため、新しいCPUテストが追加された。また、メモリのパフォーマンスがシステムに与える影響をより正確に算出するため、既存のテストでも必要なメモリ量が増えているという。マルチスレッドベンチマークでは、それぞれのスレッドに異なる処理を割り当てるテストに加え、1つの問題を共同で処理する協調テストが導入され、より幅広い利用シーンを想定したテストが行える。

 一方、GPUコンピューティング関連では、次世代グラフィックスAPI「Vulkan」のサポートが目玉。Windows、Linux、Androidで「Vulkan」を用いたテストが行えるようになった。ステレオマッチングなどのコンピュータービジョン処理やフィーチャマッチングをはじめとする拡張現実タスクに対応したテストも追加されている。

 そのほかにも、ユーザーインターフェイスがアップデートされ、「macOS 10.14 Mojave」の“ダーク モード”がサポートされた。今年後半には「iOS 13」でも“ダーク モード”対応が行われるという。

「macOS 10.14 Mojave」の“ダーク モード”をサポート

 なお、ベンチマークテストの変更と拡充に伴い、「Geekbench 4」とのスコア互換性は失われているので注意。新しいスコアは“Intel Core i3-8100”を“1,000”としたものとなっている。また、32bit版CPUおよびOSのサポートが打ち切られている。「Geekbench 5」を利用するには64bit環境が必要となっているので注意したい。

ソフトウェア情報

「Geekbench」Windows版
【著作権者】
Primate Labs Inc.
【対応OS】
64bit版Windows 10
【ソフト種別】
シェアウェア(価格は4.99米ドルから、トライアウトモードは無料)
【バージョン】
5.0.0(19/09/03)