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Apple Siliconに対応、「Rosetta 2」でのパフォーマンスも測定できる「Geekbench 5.3.1」

クロスプラットフォーム対応CPU/GPU計算ベンチマークソフト

「Geekbench 5.3.1」

 加Primate Labsは11月11日(現地時間)、ベンチマークソフト「Geekbench」の最新版「Geekbench 5.3.1」をリリースした。現在、同社のWebサイトや各種アプリストアから入手できる。

 「Geekbench」は、クロスプラットフォームで動作するベンチマークソフト。WindowsやMac、Linuxに加え、iOSやAndroidを搭載したモバイル端末でも動作する。また、操作がシンプルな点も特徴。ボタンを押すだけでCPUやGPUコンピューティングのスコアを測定できる。基本的に有償のソフトだが、共有サイトへスコアを自動で投稿するトライアウトモードであれば無償で利用可能だ。

 最新版の「Geekbench 5.3.1」では、“Apple Silicon”(M1)搭載のMacがサポートされた。「Geekbench 5.3」はユニバーサルバイナリになっており、Apple Silicon MacとIntel Macの両方でネイティブ性能を測定可能。「Rosetta 2」でIntel向けバイナリをM1で翻訳実行した場合のパフォーマンスも測定できる。

 加えて、VAES256命令を使ったAES-XTSの測定が可能になった。VAES256命令はサポートしているがVAES512命令はサポートしていないプロセッサー(“AMD Zen 3”など)のパフォーマンスが向上する。Intelの“Ice Lake”や“Tiger Lake”など、VAES256命令とVAES512命令の両方をサポートするCPUでは、すでにあるVAES512実装のAES-XTSワークロードが使用される。

 つまり、“Apple Silicon”と“AMD Zen 3”で実行した場合「Geekbench」のベンチマークスコアは旧バージョンより向上するが、それ以外のプロセッサーでは「Geekbench 5.1」「Geekbench 5.2」とスコアは変わらない。

ソフトウェア情報

「Geekbench」Windows版
【著作権者】
Primate Labs Inc.
【対応OS】
64bit版Windows 10
【ソフト種別】
シェアウェア(価格は9.99米ドルから、トライアウトモードは無料)
【バージョン】
5.3.1(20/11/11)