ニュース
Apple Siliconに対応、「Rosetta 2」でのパフォーマンスも測定できる「Geekbench 5.3.1」
クロスプラットフォーム対応CPU/GPU計算ベンチマークソフト
2020年11月16日 11:18
加Primate Labsは11月11日(現地時間)、ベンチマークソフト「Geekbench」の最新版「Geekbench 5.3.1」をリリースした。現在、同社のWebサイトや各種アプリストアから入手できる。
「Geekbench」は、クロスプラットフォームで動作するベンチマークソフト。WindowsやMac、Linuxに加え、iOSやAndroidを搭載したモバイル端末でも動作する。また、操作がシンプルな点も特徴。ボタンを押すだけでCPUやGPUコンピューティングのスコアを測定できる。基本的に有償のソフトだが、共有サイトへスコアを自動で投稿するトライアウトモードであれば無償で利用可能だ。
最新版の「Geekbench 5.3.1」では、“Apple Silicon”(M1)搭載のMacがサポートされた。「Geekbench 5.3」はユニバーサルバイナリになっており、Apple Silicon MacとIntel Macの両方でネイティブ性能を測定可能。「Rosetta 2」でIntel向けバイナリをM1で翻訳実行した場合のパフォーマンスも測定できる。
加えて、VAES256命令を使ったAES-XTSの測定が可能になった。VAES256命令はサポートしているがVAES512命令はサポートしていないプロセッサー(“AMD Zen 3”など)のパフォーマンスが向上する。Intelの“Ice Lake”や“Tiger Lake”など、VAES256命令とVAES512命令の両方をサポートするCPUでは、すでにあるVAES512実装のAES-XTSワークロードが使用される。
つまり、“Apple Silicon”と“AMD Zen 3”で実行した場合「Geekbench」のベンチマークスコアは旧バージョンより向上するが、それ以外のプロセッサーでは「Geekbench 5.1」「Geekbench 5.2」とスコアは変わらない。
ソフトウェア情報
- 「Geekbench」Windows版
- 【著作権者】
- Primate Labs Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版Windows 10
- 【ソフト種別】
- シェアウェア(価格は9.99米ドルから、トライアウトモードは無料)
- 【バージョン】
- 5.3.1(20/11/11)