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AVIF形式の画像をサポートした「paint.net」v4.2.2が正式版に

DirectX 10/11形式ファイルへの対応も強化

「paint.net」v4.2.2

 米dotPDNは9月18日(現地時間)、無料の画像編集ツール「paint.net」v4.2.2を正式公開した。本バージョンでは、AVIF形式の画像をサポート。“DirectDraw Surface(DDS)”ファイルへの対応が強化されている。

 「AVIF(AV1 Image File Format)」は、「AOMedia Video 1(AV1)」の圧縮技術を利用した画像ファイルフォーマット。「AV1(AOMedia Video 1)」は、非営利団体“Alliance for Open Media”によって開発されているオープンかつロイヤリティフリーな動画圧縮コーデックで、「VP9」よりも高い圧縮率を誇るとされる。特許使用料を支払う必要のある「HEVC/H.265」に代わるファイルフォーマットとして期待を集めており、主要なWebブラウザーやメディアプレイヤーで対応が進みつつある。

 「paint.net」のAVIF機能は、内部的にMicrosoftのAV1コーデックが利用されている。「Windows 10 October 2018 Update」以降の環境で「AV1 Video Extension (Beta)」が導入済みであれば、AVIFファイルを閲覧・編集可能だ。ただし、保存はまだサポートされていないので注意。

 また、@null54氏が開発するプラグイン「DDSFileTypePlus」v1.9.6.0を同梱することにより、DDSファイルへの対応が強化。すべてのDirectX 10/11形式がサポートされたほか、エンコード(保存)時にパフォーマンスが向上するなどの恩恵が受けられる。

 なお、同梱(Bundled)版「DDSFileTypePlus」は今後、「paint.net」のアップデートに合わせて自動で更新される。「paint.net」のリリースに先んじて「DDSFileTypePlus」の新機能を試したい場合は、「DDSFileTypePlus」を別途インストールすることも可能だが、読み込まれるのはどちらか1つで、バージョンの新しい方が優先されるとのこと。

 そのほかにも、PNG/BMP/TIFFで4bitの保存が可能になった。また、パレット選択メニューで現在アクティブなパレットが表示されるようになるなどの改善もほどこれされている。

 「paint.net」は、64bit版を含むWindows 7/8.1/10に対応する寄付歓迎のフリーソフト。現在、公式サイト“getpaint.net”や窓の杜ライブラリからダウンロードできる。執筆時現在の最新版はv4.2.3で、DDSファイル対応の不具合が修正されている。

 また、Windows 10専用のストア版も用意されており、価格は820円(税込み)で“Microsoft Store”から購入可能。プロジェクトに金銭的支援を行えるほか、インストール・アンインストール・アップデートなどのメンテナンスが容易になるというメリットがある。

ソフトウェア情報

「paint.net」
【著作権者】
dotPDN LLC、Rick Brewster 氏、contributors
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.2.3(19/09/19)