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「Symantec Endpoint Protection」環境で「Google Chrome 78」以降が利用できない問題(12月24日追記)

「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」や「Vivaldi」にも影響

Symantec社のサポート文書

 米Broadcom傘下のSymantecは12月17日(現地時間)、法人向けセキュリティ製品「Symantec Endpoint Protection(SEP)」を導入した環境で、「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」や「Google Chrome」が正常に動作しない問題が発生していることを明らかにした。

 同社によると、この問題は「Microsoft Edge」や「Google Chrome」で有効になっているOSのセキュリティ機能・コード整合性が「SEP」のアプリケーション制御との間に互換性がないのが原因。「Microsoft Edge」は“このウェブページの表示中に問題が発生しました。”、「Google Chrome」の場合“ページを表示できません。”というエラーメッセージが表示され、Webページを開けなくなる。

 この問題の影響を受けるのは、v14.2より古いバージョンの「SEP」がインストールされたWindows環境。ただし、「Windows Server 2016」と「Windows 10 RS1(Anniversary Update、バージョン 1607)」の場合は、すべてのバージョンの「SEP」で問題が発生するという。同社では、以下のバージョンのWebブラウザーで問題の発生を確認している。

  • Google Chrome 78.0.x (2019 年 10 月)
  • Google Chrome 79.0.x (2019 年 12 月)
  • Microsoft Edge Chromium 78.0.x
  • Microsoft Edge Chromium 79.0.x

 「Windows 10 Creators Update(バージョン 1703)」以降および「Windows Server 2019」の場合、「SEP」を14.2.xにアップグレードすることで問題は解決される。以下のバージョンのOSを利用している場合は、今後の「SEP」アップデートで対処される予定。

  • Windows 10 Anniversary Update、バージョン1607
  • Windows 10 Enterprise 2016 LTSC
  • Windows Server 2016

 また、代替の回避策として、Webブラウザーのコード整合性を無効化する方法が案内されている。

12月24日編集部追記: 12月24日に掲載された「Vivaldi」の日本語公式ブログによると、本問題は「Vivaldi」v2.10にも影響する模様。「Vivaldi」に“ --disable-features=RendererCodeIntegrity”のコマンドラインオプションを付加して起動することで回避できるという。