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アドオンサイトから排除されていた「アバスト」「AVG」の拡張機能が再公開 ~Avastが声明

ユーザーデータの利用を制限し、透明性を向上

「アバスト」と「AVG」のFirefox拡張機能がアドオンサイトから削除

 チェコのAVAST Softwareは1月9日(日本時間)、「アバスト」のWebブラウザー拡張機能が“Chrome ウェブストア”と“addons.mozilla.org(AMO)”で再公開されたと発表した。同社の拡張機能は昨年11月、Mozillaのポリシーに違反してユーザー情報を収集していたとして“AMO”から削除されていた。

 “AMO”から削除されていた拡張機能は、以下の4つ。Avastが買収したAVG製品でも、同様の振る舞いがみられるとして削除されていたが、編集部にていずれも再公開されていることを確認した。

 同社はこの件に関し、以下のような声明を発表している。

弊社はプライバシー保護を最も重視しており、データの扱い方のベストプラクティスはテクノロジー業界で継続的に議論されている事項です。個人情報のセキュリティやプライバシーにおいて、我々が妥協したことは一切ありません。

この度、ユーザーの声を聴き、弊社のセキュリティソフトが機能するために必要なデータについて明記するべきだと認識しました。

また、データを取得する目的を明示したうえで、ユーザーがデータを開示するか否か選択できるようにする必要があることも認識しています。我々は、データの利用を制限するなど、拡張機能を修正しました。修正点は、弊社のプライバシー・ポリシーにおいても説明しております。

弊社の拡張機能であるアバストオンラインセキュリティとAVGオンラインセキュリティは、ChromeストアとMozillaストアで再度提供を開始しました。我々は、ユーザーが抱く透明性やデータ利用における不安を真摯に聴き、セキュリティ分野におけるお手本となるよう励んでいます。