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「スマホ同期」アプリがSamsung端末対応を強化 ~RCSメッセージやクリップボード共有に対応

“Galaxy S20”シリーズなどで利用可能

 米Microsoftは2月16日(現地時間)、「スマホ同期」「スマホ同期管理アプリ」でRCSメッセージをサポートするために「Samsung Messages」の開発チームと提携したと発表した。“Galaxy S20”シリーズ(ケータイ Watchの記事参照)で既定のSMSアプリが「Samsung Messages」ならば、PCでもRCSメッセージを受信できるようになる。

 “RCS(Rich Communications Services)”は、SMSの拡張として策定されたメッセージング規格。解像度の高い写真や動画の共有、通話や連絡先との連携、未読・既読管理などが考慮されているのが特徴。MMSとの違いは通信事業者間での互換性があり、携帯電話番号だけでやり取りができる点だ。日本の場合、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアが共同でリリースした「+メッセージ」アプリなどで利用できる。また、GoogleはAndroidの「メッセージ」で受信したRCSメッセージをWebで閲覧する仕組みを提供している。

 Microsoftは「スマホ同期」(PC)と「スマホ同期管理アプリ」(Android)を提供し、スマホの写真・SMS/MMS・通話をWindows 10端末から扱えるようにする取り組みを進めているが、Samsungとはとくに密接な協業関係にあり、一部のSamsung製端末ではスクリーンの共有もサポートしている。スマホをカバンやポケットに入れたまま、PCからスマホのデータにアクセスしたり、スマホの機能を利用することが可能だ。

 さらに、最近公開された同社のサポートページによると、Samsungの“Galaxy S20”シリーズや折りたたみ端末“Galaxy Z Flip”“Bloom(Galaxy Fold 2)”ではデバイス間のコピーと貼り付けもサポートされるとのこと。テキストと1MBまでの画像のみとなるが、「スマホ同期管理アプリ」でコンテンツの転送を許可すれば、シームレスなクリップボードの双方向共有が可能だ。