ニュース

「スマホ同期」の“通話”機能が一般公開 ~同期可能な写真の数も25から2,000に

リモート操作機能はペン入力に対応

 米Microsoftは12月16日(日本時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 19536を“Windows Insider Program”の“Fast”リングでリリースした。「スマホ同期」アプリでテストされていた新機能の正式リリースも発表されている。

 「スマホ同期」(英語名:Your Phone)は、Androidスマートフォンの写真やメッセージ(SMS/MMS)をPCで扱えるようにするアプリ。スマホの通知をデスクトップで受け取り、トーストから直接返信することも可能。一部機種ではスクリーンのミラーリングとリモート操作を行う“スマートフォンの画面(Phone Screen)”機能も利用できる。

“フォト”で閲覧可能な写真の数が25から2,000に

“フォト”で閲覧可能な写真の数が25から2,000に

 「スマホ同期」アプリを利用すれば、スマホに保存された写真をPCから“のぞき見”することが可能。わざわざスマホからPCへ写真を転送しなくても、ファイルをそのままコピー・保存してPCアプリで加工したり、共有できて便利だ。

 しかし、これまでは閲覧できる写真の数が最新の25枚までに制限されており、古い写真へアクセスすることができなかった。最新版ではこの弱点が解消され、制限が一挙2,000枚にまで緩和される。

 この機能は「Android 7.0」以降がインストールされているAndroidスマートフォンと、「Windows 10 April 2018 Update」以降を実行しているPCの組み合わせで利用可能だ。

“スマートフォンの画面(Phone Screen)”機能がペン入力をサポート

“スマートフォンの画面(Phone Screen)”機能がペン入力をサポート

 スマホをカバンやポケットに入れたまま、PCから画面を閲覧・操作できる“スマートフォンの画面(Phone Screen)”機能では、キーボード、マウス、タッチに加え、デジタルペンが利用可能になる。筆圧感知にも対応するという。

 本機能は「Windows 10 October 2018 Update」以降の“Windows Insiders”ユーザーすべてが利用可能。ただし、「スマホ同期」v1.19102.500.0以降と“スマートフォンの画面”機能をサポートした端末(“Samsung Galaxy”シリーズの一部)が必要となる。

“通話”機能がすべてのユーザーにロールアウト

“通話”機能がすべてのユーザーにロールアウト

 “通話”機能を利用すると、スマホへの着信をPCから対応したり、PCからダイヤルして通話を開始できる。PCから通話履歴へアクセスし、電話番号などをクリップボードへコピーできる点や、忙しいときに通話を拒否して、事前に作成したメッセージを送ることができる点も便利だ。

 本機能は10月から“Windows Insiders”でテストされていたが、現在は一般ユーザーへの展開が徐々に開始されている。「Android 7.0」以降のAndroidスマートフォン、「Windows 10 May 2019 Update」を搭載したBluetoothラジオ付きのPCで利用可能だ。