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PCでスマホ通話をサポート ~「Windows 10 20H1」Build 18999が“Fast”リングに

「スマホ同期」アプリで着信応答、ダイヤル・履歴からの発信が可能。着信の拒否も

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 18999(20H1)を“Fast”リングでリリース

 米Microsoftは10月8日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18999(20H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。“Windows Update”を介して配信される。

 Build 18999では、OSから分離された新しい“Cortana”をアップデート。Build 18975からタイトルバー領域をドラッグして移動させたり、ウィンドウのサイズを変更する機能が一部環境でテストされていたが、これがすべての“Windows Insider Program”メンバーに解放された。

 なお、新しい“Cortana”は全市場で利用可能だが、言語・地域サポートの拡充はこれからだ。日本など、非対応言語・地域では“利用できない”というメッセージが表示されるが、これはいずれ解消されるはずだ。

 そのほかにも、「スマホ同期」アプリでAndroidスマートフォンを用いた通話がサポートされた。PCとスマホがあらかじめペアリングされていれば、わざわざカバンやポケットからスマホを取り出さなくても、PCから電話をかけたり、着信に応えたりすることができる。

 今回のアップデートでサポートされる機能は、以下の通り。

  • PCで電話の着信に応答
  • 「スマホ同期」アプリのダイヤル機能または連絡先リストから電話を発信
  • 電話の着信をPCから拒否。代わりにカスタムテキストやボイスメールで返答できる
  • PCから通話履歴にアクセス。通話をクリックすると、ダイヤル機能に電話番号が自動入力される
  • PCと電話の間でシームレスに通話を転送

 また、以下の要件を満たすPCとスマートフォンが必要となる。

  • スマートフォン:Android 7.0以降
  • PC:Windows 10 バージョン 1903(ビルド 18362.356)以降、Bluetooth radio

 本機能は段階的に展開されるため、利用できるようになるには数日かかることがある。また、場合によっては、PCとスマホのペアリングをやり直す必要があるので注意。