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従来のコルタナが順次廃止、Androidアプリ「Microsoft Launcher」でも4月末までに終了

“Microsoft 365”と連携する新しいコルタナへ置き換え、生産性を向上

“Microsoft 365”と連携する新しい“コルタナ”

 米Microsoftは2月28日(現地時間)、「Windows 10」に搭載されているパーソナルアシスタント“コルタナ(Cortana)”と“Microsoft 365”のAIアシスタントを統合していく計画を明らかにした。今後の「Windows 10」アップデートには、生産性を重視した新しい“コルタナ”が搭載され、“Microsoft 365”で必要な情報をすばやく見つけられるようになる。

 新しい“コルタナ”は現在、“Windows Insider Program”でベータ版としてテスト中。OSとは切り離された、独立したウィンドウを持ち、チャットのように音声やキーボードで対話しながら、“Bing”を利用した回答、アプリの起動、リストの管理、リマインダーやアラーム、タイマーのセットなどが行える。パーソナルアシスタントとジョークのやり取りをすることも可能だ。

 加えて、“Microsoft 365”との連携により、スケジュールや“Microsoft To Do”によるタスクの管理、ユーザーとファイルの検索もサポートされるとのこと。ただし、英語(米国)ユーザーから順次実装されていくため、日本語ユーザーに提供されるのはまだ先の話だ。初期バージョンでは“Bing”を利用した回答とアシスタントとのやり取りのみがサポートされる。

 これらの変更に伴い、“コルタナ”にいくつかの変更が加えられる。まず、個人または組織の“Microsoft アカウント”によるログインが必須となる。ユーザーの個人情報は“Office 365”サービスのプライバシー、セキュリティおよびコンプライアンスの規約に準じて保護される。また、この変更により音楽再生やスマートホーム、サードパーティなど、一部スキルは利用できなくなる。

 次に、サービス終了(EoL)に達した古い「Windows 10」から順次、従来の“コルタナ”は廃止される。“コルタナ”を引き続き利用するには、新しい「Windows 10」へアップデートする必要がある。

 また、Androidに提供されている「Microsoft Launcher」でも4月末までに“コルタナ”サービスが無効化されるとのこと。