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Microsoft、消費者向け「Cortana」の縮小ロードマップを発表
サードパーティー製スキルは9月に廃止。初代“Surface Headphones”のCortana統合も終了
2020年8月4日 06:30
米Microsoftは従来の「Cortana(コルタナ)」を順次廃止し、「Microsoft 365」のAIアシスタントを統合してビジネス向けの機能を拡充する計画だ。8月1日(現地時間)に公開されたサポートドキュメントで、古い「Cortana」機能の縮小ロードマップが説明されている。コンシューマー向けの機能で、利用率の低いものは整理される。
まず、サードパーティー製の「Cortana」スキルのサポートは9月7日で打ち切られる。「Cortana」は開発者が「Microsoft Bot Framework」でコマンド(スキル)を開発し、自由に機能を拡張できるように設計されているが、これらの追加コマンドは利用できなくなる。今後はカレンダーやメールの管理、会議への参加など、生産性に焦点を当てた新しい機能が利用できるようになるとのこと。
次に、スマートスピーカー“Harman Kardon Invoke”に統合された「Cortana」サービスが2021年1月で終了する。この製品は日本では発売されていないので、国内ユーザーには影響しないが、ファームウェアアップデートでBluetooth対応デバイスとして引き続き利用できるようにする移行措置がとられるとのこと。また、アクティブな“Invoke”スピーカー1台につき1枚のMicrosoftギフトカード50米ドル分が提供される。
最後に、第一世代の“Surface Headphones”で旧バージョンの「Cortana」サポートが廃止される。また、モバイル向け「Cortana」アプリ(iOS/Android/Windows Phone)も終了となり、代わりに「Surface Audio」アプリでヘッドフォンの調整やファームウェアアップデートを行う仕組みとなる。加えて、米国のユーザーには25米ドルのMicrosoftギフトカードが提供されるとのこと。米国以外のユーザーに補填がないのは、「Cortana」廃止による影響が少ないためだろう。