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CSV編集を効率化する2つのコマンドが追加された「EmEditor」v19.7が正式リリース

アルゴリズムの改善とマルチスレッド化により複数行の検索も大幅に高速化

「EmEditor Professional」v19.7

 米Emurasoftは3月25日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v19.7を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 v19.7の目玉は、CSV編集を効率化する2つのコマンド[列を移動/コピー]と[列を結合]が追加されたこと。いずれもルーラーの右クリックメニューから実行できるので、利用の際はあらかじめ[表示]-[ルーラー]メニューをONにしておこう。

ルーラーの右クリックメニューから実行できる

 [列を移動/コピー]コマンドは、選択した列を移動またはコピーする。コマンドを実行すると小さなダイアログが現れ、移動とコピーのいずれを行うか、新たに作成される列をどこに挿入するかを選択できる。

ダイアログで移動とコピーのいずれかを選択
選択した列を移動またはコピー

 一方、[列を結合]は2つ以上の列を1つに統合するコマンドだ。ダイアログでは“連結する”と“最初の空でない値を使用する”の2つの処理が選択可能。

 前者の“連結する”は、単純に列を繋ぎ合わせる処理だ。“姓”と“名”の列を合わせて“姓名”の列を作るといった場合に便利。“挿入する文字列”に空白を指定しておくと、名字と名前の間に空白を挟むこともできる。

 後者の“最初の空でない値を使用する”は少しわかりにくいが、“連結する”が“AND”の処理だとすれば、後者は“OR”の処理となる。1列目に値があればそれを、なければ2列目の値が新しい列に追加される。

[列を結合]は2つ以上の列を1つに統合するコマンド
連結の際は間に挿入する文字を指定することも

 そのほかにも、複数行の検索がアルゴリズムの改善とマルチスレッド化により大幅に高速化されているとのこと。

複数行の検索が高速化

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
19.7(20/03/25)