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クリップボード履歴機能が追加された「EmEditor」v19.6が公開
いつもの貼り付け操作で必要な時だけ履歴を呼び出せる
2020年2月13日 17:35
米Emurasoftは2月13日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v19.6を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
v19.6での大きな変更点は、クリップボード履歴機能が新たに組み込まれたこと。[Ctrl]+[V]キーや右クリックメニューから貼り付けを行うと、貼り付けたテキストの下へ[クリップボードの履歴を表示]ボタンが現れる。このボタンをクリックすると、これまでクリップボードへコピーされたテキストの履歴リストが展開し、選択することで貼り付けるテキストをそのテキストに差し替えられる。
[クリップボードの履歴を表示]ボタンはカーソルを移動すると自動で非表示になる、普段は邪魔にならない。いつもの貼り付け操作で必要な時だけ履歴を呼び出せるのは、Windows 10標準機能や専用ツールを使うよりも使い勝手がよい。クリップボード履歴機能は、[カスタマイズ]ダイアログの[編集]ページにある[貼り付けでクリップボードの履歴を表示する]オプションをOFFにすることで無効化することも可能。
また、ドキュメント全体をスクロールバーへ縮小表示する“ミニマップ”を、スクロールバー上にマウスカーソルが重なったときだけ表示することが可能になった。[設定のプロパティ]ダイアログの[スクロール]ページにある[ポイントした時ミニマップを表示]オプションをONにすることで利用できる。なお、[ミニマップ]チェックボックスをONにしていると、常にミニマップが表示されるようになるため注意。
さらに、“頻出文字列を抽出”機能が拡張され、IPv4/IPv6アドレスやCSV機能を利用している際のセルのみを抽出対象にできるようになったほか、数値範囲を指定した検索で指定する整数で増分する数の集合のみを抽出できるようになった。そのほか、GREP検索を行う[ファイルから検索]ダイアログから表示できる[抽出オプション]ダイアログから、検索結果からさらに頻出文字列を抽出できるようになっている。
「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額19.99米ドルで利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 19.6(20/02/13)