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「EmEditor」v19.8が正式リリース ~「uchardet」の採用で文字コードの検出精度を向上

Windows 10向けの漆黒テーマもベータ提供

「EmEditor Professional」v19.8

 米Emurasoftは4月25日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v19.8を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「EmEditor」v19.8では、ファイルを開く際の文字コード検出に「uchardet」を使うオプションが導入された(既定で有効化)。「uchardet」はもともとMozillaによって開発されたエンコード検出ライブラリで、「EmEditor」が従来備えていた処理よりも精度が改善されているという。

 また、「Unicode Standard Annex #15 Unicode Normalization Forms」で定義されたUnicode正規化のためのコマンドを追加。ハングルの字母の正しい連なりを合成して表示するためのオプションも導入され、古ハングルも正しく表示できるようになった。

 一方、CSV関連ではフォーマットの変換をマクロに記録できるようになった(「ConvertCsv」メソッド)。新たに導入されたファイルを指定バイト数毎に改行コードで分割する機能は、改行を含まない固定長レコードのデータファイルをマクロでCSV形式に変換したい場合に役立つ。

 そのほかにも、正規表現による複数行の検索や置換が高速化された。また、文書の比較(Diff)で2つのウィンドウを並べて表示する際の挙動が改善されたほか、「Windows 10 October 2018 Update」以降で非常に暗いモードが実験的に導入されている。

「Windows 10 October 2018 Update」以降で非常に暗いモードが実験的に導入

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
19.8(20/04/25)