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64bitやダークモードに対応 ~定番オーディオエンコーダー「fre:ac」が10年ぶりのメジャー更新
対応コーデックも拡充、Opus/Apple Lossless/Monkey's Audio/WavPackが新たに利用可能
2020年3月30日 13:36
オープンソース・クロスプラットフォーム対応の定番オーディオエンコーダー「fre:ac」の最新版v1.1が、3月29日に正式公開された。2010年に名を「BonkEnc」から「fre:ac」へ改めて以来、10年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。
「fre:ac」は、サウンドファイルを別のファイル形式へ変換したり、CDの音楽ファイルをリッピングするフリーソフト。手持ちの音源をまとめて圧縮したり、ファイル形式を統一したいときにも役立つ。オープンソースで開発されており、“GNU General Public License(GPL)”ライセンス下で利用できる。対応OSはWindows/Mac/Linux/FreeBSDなど。
サウンドフォーマットはMP3、MP4/M4A、WMA、Ogg Vorbis、FLAC、AAC、WAVおよび独自形式“Bonk”をサポート。マルチコアCPUに最適化された高速なエンコーダー、“CDDB”や“freedb.org”に対応したID3タグ補完とファイル命名規則、40カ国語に対応したユーザーインターフェイスなどが特徴だ。インストール版のほかにも、USBメモリなどに入れて持ち運べるポータブル版が用意されているのもうれしい。
「fre:ac 1.1」では80を超える新機能が追加されたが、なかでも目玉はWindowsなどで64bit版バイナリが利用できるようになったことだろう。Windows版とMac版では“ダーク モード”もサポートされている(Windows版は起動時のみOSの設定が適用される)。
機能面では、変換エンジンの再構築によりマルチスレッドと並列処理のサポートが強化された。対応コーデックも拡充され、Opus/Apple Lossless/Monkey's Audio/WavPackが新たに利用できる。複数のフォーマットを同時に出力する機能やカバーアートも編集可能になったタグエディター、複数の設定の切り替え、マルチチャンネルオーディオへの対応なども特筆すべき変更といえるだろう。
ソフトウェア情報
- 「fre:ac」
- 【著作権者】
- Robert Kausch 氏
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux/FreeBSDなど(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.1(20/03/29)