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解凍・圧縮ツール「WinRAR 5.90」が正式版に ~16コア以上のCPU対応を強化、スレッドも最大64に
細かい使い勝手の向上も図られる
2020年4月2日 06:45
独win.rarは3月30日(現地時間)、解凍・圧縮ソフト「WinRAR」の最新版「WinRAR 5.90」を公開した。
「WinRAR」は、書庫ファイルの作成・展開・修復・管理を行うためのツール。ZIP形式をはじめとするメジャーな圧縮フォーマットに加え、ZIP形式よりも高い圧縮率を誇る独自フォーマット“RAR”をサポートするのが特徴。特にマルチメディアファイルの圧縮に効果を発揮するという。そのほかにも、自己解凍書庫の作成、パスワードの追加、マルチボリューム書庫といった機能をサポートする。
最新版となる「WinRAR 5.90」では16以上のコアを持つCPUでRAR圧縮の処理を改善。使用するスレッドの数も最大で32から64に増やされた。起動オプションに“-mt 64”などと指定すれば「WinRAR」が利用するスレッドの数を増やせるので、AMDの“Ryzen”シリーズを初めとするメニーコアCPUのポテンシャルを引き出したい場合は利用してみるとよいだろう。GUIで指定する場合は、設定ダイアログの[General]タブが利用可能。スレッド数は論理CPUの数まで増やすことができる。
そのほかにも、アーカイブされたコンテンツを閲覧する際、圧縮されたサイズと解凍後のサイズが表示されるようになった。アーカイブの読み込みに時間がかかる場合、プログレスバーとキャンセルボタンを表示するようになったほか、これまでリサイズできなかった一部のウィンドウがサイズ変更できるようになるなど、細かい使い勝手の向上も図られている。また、RAR5アーカイブの修復機能も強化されているとのこと。
「WinRAR」は64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10に対応する3,519円(税抜き)のシェアウェアで、インストール後40日間の試用が可能。現在、公式サイトから英語版などをダウンロードできる。なお、日本語版はまだ更新されていないので注意。最新版を利用したい場合は、英語版などを利用する必要がある。
ソフトウェア情報
- 「WinRAR」
- 【著作権者】
- Alexander Roshal
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 29米ドル(40日間試用可能)
- 【バージョン】
- 5.90(20/03/30)