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「WinRAR」の最新版v6.00がリリース ~展開処理中のエラーを無視できるように【2021年1月15日追記】

2021年1月15日現在、日本語版もダウンロード可能に

「WinRAR」v6.00

 独win.rarは12月7日(現地時間)、解凍・圧縮ソフト「WinRAR」の最新版「WinRAR 6.00」を公開した。現在、英語版などが公式サイトからダウンロード可能。日本語版も間もなく公開される見込みだ。

 「WinRAR」は、書庫ファイルの作成・展開・修復・管理を行うためのツール。ZIP形式をはじめとするメジャーな圧縮フォーマットに加え、ZIP形式よりも高い圧縮率を誇る独自フォーマット“RAR”をサポートするのが特徴で、とくにマルチメディアファイルの圧縮に効果を発揮するという。そのほかにも、自己解凍書庫の作成、パスワードの追加、マルチボリューム書庫といった機能をサポートする。

 メジャーバージョンアップとなる「WinRAR 6.00」だが、目新しい新機能はなく、ユーザービリティの改善と不具合の修正に注力されている。たとえば、アーカイブの処理中にエラーが発生した際、従来からある[再試行]や[終了]コマンド以外に、[Ignore](無視)[Ignore All](すべて無視)コマンドが選べるようになった。エラーが発生したファイルだけ処理をスキップしたり、次から発生するエラーを無視して長い処理が中断されないようにすることができる。

 また、複数のアーカイブを展開する際に、ダイアログの[Options]タブで保存先のフォルダーをコントロールできるようになった。これはアーカイブをサブフォルダーに展開するオプションを置き換えるもので、展開時のフォルダー処理が従来よりもわかりやすくなっている。

書庫ファイルを展開する際に、ダイアログの[Options]タブで保存先とサブフォルダーを作成するかどうかを選択できるように

 そのほかにも、コマンドラインスイッチの拡充やマルチモニター環境への対応強化が図られた。Itanium(IA-64)に最適化された自己解凍ファイルを出力するオプションは削除されたが、「WinRAR」でアーカイブを展開することはこれからも可能だ。

 「WinRAR」は64bit版を含むWindows 7/8/10に対応する3,692円(税込み)のシェアウェアで、インストール後40日間の試用できる。

2021年1月15日編集部追記: 1月15日現在、「WinRAR」v6.00の日本語版が公開されていることを編集部にて確認した。現在、日本語公式Webサイトのほか、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「WinRAR」英語版
【著作権者】
Alexander Roshal
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/10
【ソフト種別】
シェアウェア 3,692円(税込み、40日間試用可能)
【バージョン】
6.00(20/12/07)