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解凍・圧縮ツール「WinRAR 6.02」に2件のセキュリティ修正を含むメンテナンスアップデート

不正なZIP形式書庫への対策を強化。UIの一部に使われていたHTTP接続をHTTPS接続に移行

「WinRAR」v6.02

 独win.rarは6月14日(現地時間)、「WinRAR 6.02」と「RAR 6.02」をリリースした。2件のセキュリティ修正を含むメンテナンスアップデートとなっている。

 まず、不正なZIP形式書庫の扱いを改善。デジタル署名の開始後にコメントがある場合、アーカイブコメントに格納されたSFX(自己解凍)コマンドの処理がブロックされるようになった。「WinRAR 6.01」で不正なZIP形式書庫の展開はブロックされていたが、これをより厳格にすることでセキュリティが強化された。

 次に、「WinRAR」の一部で使われていたHTTP接続が暗号化されたHTTPS接続にアップグレードされた。従来の「WinRAR」では、通知ウィンドウやホームページ、テーマへのリンクなどにHTTP接続が利用されていたとのことだが、いわゆる中間者攻撃を受けると内容を改竄される恐れがある。最悪の場合、偽の購入サイトに誘導される可能性があるため、HTTPS接続への移行は賢明な措置といえるだろう。

 そのほかにも、警告メッセージの改善や不具合の修正が行われているとのこと。

 「WinRAR」は、書庫ファイルの作成・展開・修復・管理を行うためのツール。ZIP形式をはじめとするメジャーな圧縮フォーマットに加え、ZIP形式よりも高い圧縮率を誇る独自フォーマット“RAR”をサポートするのが特徴で、とくにマルチメディアファイルの圧縮に効果を発揮するという。そのほかにも、自己解凍書庫の作成、パスワードの追加、マルチボリューム書庫といった機能をサポートする。64bit版を含むWindows 7/8/10に対応する3,692円(税込み)のシェアウェアで、インストール後40日間の試用できる。

ソフトウェア情報

「WinRAR」英語版
【著作権者】
Alexander Roshal
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/10
【ソフト種別】
シェアウェア 3,692円(税込み、40日間試用可能)
【バージョン】
6.02(21/06/14)